TVO「101」、2012年9月11日放送

1996年制作のアメリカ映画「101」(ワン・オー・ワン)が9月11日にテレビ大阪で放送されました。グレン・クローズ演じる悪役が廃糖蜜(モラセス、Wikipedia)の樽に落下してモラセスまみれになるシーンがあります。この映画は、以前取り上げた「102」(5月23日の記事参照)の前作にあたります。

The Free Libraryに、1996年のデイリーニューズ紙に掲載されたグレン・クローズのインタビューがアーカイブされており、それを引用しておきます(URLの文字列がイレギュラーでうまくリンクが機能しないので、URLはそのまま書いておきます→ http://www.thefreelibrary.com/UP+CLOSE+AND+PERSONAL+WITH+CRUELLA+%3A+%60101’+WAYS+TO+BE+SEASON’S+MOST…-a084033497 )。

Q: What was your worst day on the set? The day you had to fall into a vat of molasses?

A: That stunt was actually performed by a double, but the rest of the molasses sequence was me, so every shot for four or five days after that was the worst. I had to be totally slimed up, the costume weighed about 90 pounds, and my wig had to be refrigerated overnight to keep the goop in it. As soon as the shot was over I’d run to a heater and an indoor shower. That was the most uncomfortable four or five days of my career.

おおむね、「モラセスへの落下シーンはスタントがやったがそれ以外は自分が演じている、このシーンの撮影にかかった4、5日間は役者人生でもっとも気持ちわるい(uncomfortable)ものだった」というような意味合いのことが語られています。「fall into a vat of molasses」と「That stunt」が正確に一連のシーンのどの部分まで指すのか分かりませんが、映像を見る限り、顔がはっきり映っていないモラセスの樽への落下とその中でもがくところまでがスタント、這いずり出て顔が分かるところ以降が本人ではないかと思います。

女優のコメントつながりで、7月の「007 慰めの報酬」の記事にも追記しました。

(10月11日追記)
シーンを詳細にご覧になった方から、コメント欄で、樽の中でもがくシーンも本人ではないか?とのご指摘をいただきました。私は本文のように書いたものの、確定まではできませんので、ご判断はご覧の方にお任せしたいと思います。

映画「ワイルド・アニマル」、1997年制作、2008年1月25日DVD発売

サイトをご覧の方から「ワイルド・アニマル」という映画に登場人物の白塗りがあるとの情報をいただき、少し検索してみたところ興味を持てそうだったので、DVD(発売・販売元ハピネット、カタログ番号80DRJ-20397)を中古で入手してみました。(情報ありがとうございました!)

この「ワイルド・アニマル」は1997年制作の韓国映画(IMDb)で、ストーリーはフランスのパリを舞台に進みます。あらすじについてはDVDのパッケージ裏の説明を引用しておきます。

他人の絵を盗んで売ることで食いつなぐ落ちぶれた画家チョンヘは、
ある日、フランス外人部隊に入隊する夢を抱いて
密入国した北朝鮮脱走兵のホンサンと出会う。
やがてチョンヘとホンサンは地元のマフィアの下で働き始め、
マフィア同士の裏切りの中、組織の手によって
手錠をかけられたまま海に投げ込まれてしまうのだが…。

実際に全編を見てみると、ジャンルとしては裏社会もの・友情ものといった感じで、主役二人の人物設定から連想されるような政治色はほとんどなく、韓国色もあまり感じません。かなり大雑把に言えば、異郷の地で表社会からドロップアウトしてしまった人々の人間模様が描かれていて、見る人の多くにとっては、おそらくパリという舞台設定のほうが印象に残るのではないかと思います。

主要な登場人物の一人として、ハンガリーからの不法入国者コリーヌがいます。全身を白塗りして彫像になる大道芸で小銭を稼ぎつつ、暴力をふるう愛人に頼ってなんとか生活しています。このコリーヌとチョンヘが惹かれあい後戻りできない関係になっていく過程がサブストーリーの一つになっていて、またそこでは白塗り姿が副次的な1シーンにとどまらない物語の構成要素になっています。その点が少し珍しいように思われましたので、コリーヌの白塗りが出てくる部分を簡単にご紹介したいと思います。

映画全体のストーリーについては、ネット検索で出てくるいろいろなレビューなどをご参照ください。この映画のメインストーリーはチョンヘとホンサンの関係ですが、ここではほとんど触れていません。そのため、映画全体の印象を再構成できているわけではない点はご了承ください。

以下、キャプション付きで書いてみます。(記事が折りたたまれている場合は、この下のリンクから記事の全文を表示できます。)

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IMAGICA BS「007 慰めの報酬」、2012年7月7日放送

7月7日、スカパー!HDのIMAGIA BSで2008年のアメリカ映画「007 慰めの報酬」が放送されました。ジェマ・アータートン演じるボンドガールがベッド上で全身黒いオイルまみれになって死亡しているところを発見されるというシーンがあります。

顔ははっきりとは映らず、全身のシーンは次のシーンにクロスフェードしながらほんの短い時間映るのみです。ご参考まで、The Mail Onlineに撮影中の写真があります。

この場面は同シリーズの過去作品「007 ゴールドフィンガー」にあった全身金粉シーン(2011年7月17日の記事参照)のオマージュですが、「ゴールドフィンガー」のほうがもう少しはっきりと金粉姿が映っています。




(9月11日追記)
本文中でリンクしているThe Mail Onlineに書かれているこのシーンについてのジェマ・アータートンのコメントを引用しておきます。

Gemma Arterton: ‘I couldn’t move, I couldn’t see, I couldn’t breathe or hear because the oil went in my ears. It was unpleasant, but it’s something I’ll always remember and it will be an iconic part of the film’

「動くことができず、目もあけられず、息をすることもできず、オイルが耳に入ってきて音も聞こえなかった。気持ちわるかった(unpleasant)が、私は絶対に忘れないだろうし、この映画の象徴的な部分になると思う」

BS日テレ「陽暉楼」、2012年7月7日放送

7月7日、BS日テレで1983年の日本映画「陽暉楼」が放送されました。池上季実子演じる芸妓が夢の中で舞踊の白塗り姿をしているシーンがあります。芸妓の格好でも白塗りしていますが、夢のシーンはそれよりも濃い本格的な化粧に見えました。ただ単に照明の具合かもしれません。



日本映画専門チャンネル「モテキの裏側 すべて見せますSP!」、2012年7月6日放送

スカパー!HD日本映画専門チャンネルで7月6日放送の「モテキの裏側 すべて見せますSP!」にて、映画版「モテキ」で長澤まさみと森山未來がぬかるみに倒れ込んでキスをするシーンの撮影風景が少しだけ流れていました。長澤まさみは頬や鼻などに土っぽい泥がついています。

以前映画本編を確認したことがありますが、この番組でのメイキング風景のほうが顔がはっきり映っているような気がします。

番組サイトによれば、今月まだ何度かリピート放送があるようです。