先日、コレクターの方から、1980年代後半~1990年代前半に放送された干潟を取り上げたいくつかの番組の詳しい情報をいただきました。まとめて紹介させていただきます。(ありがとうございます!)
●日本テレビ「徳光和夫のTVフォーラム」、1987年5月放送
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1984年から1988年にかけて日本テレビ系列で毎週日曜午前に放送されていた情報番組です(Wikipedia)。サブタイトル「最後の干潟 有明海の謎」の回で、有明海の干潟が取り上げられました。リポーターが第3回鹿島ガタリンピックに参加するVTRもありました。
●NHK教育「土曜倶楽部」、1988年5月28日放送
(画像23~119)
1987年から1990年にかけてNHK教育テレビで毎週土曜夜に放送されていた若者向け教養番組です(Wikipedia)。NHK福岡放送局の制作で「変身・人間ムツゴロウ~有明海・干潟体験~」という回がありました(NHKアーカイブスの番組情報)。
番組レギュラーの一般人の若者が「体験隊」としてテーマごとに体当たりの取材をするのがフォーマットのようで、4人の女性・男性が実際に有明海の干潟を訪れ、第4回鹿島ガタリンピックに参加したり、ムツゴロウやワラスボの伝統漁に挑戦したりしていました。ガタリンピックでは「潟スキーマラソン」という競技があり、トップが10分少々のタイムだったのに対して最下位の競技者はゴールに50分ほどかかっていましたが、その間他の競技は進行していたのでしょうか。
VTRの冒頭、「体験隊プロモーションビデオ 泥の海でこれがやりたい」という部分があり、体験隊の一人が泥に顔をつけて泥パックしていました。
また、スタジオにも土と水で泥場を設けるというちょっと変わった趣向でした。干潟を取材したメンバーの他に大勢のレギュラー出演者がいて、泥に寝転ぶ出演者もいましたが、出演者の多くはあまり泥を触っていなかったようです。
●テレビ朝日「独占!女の60分」、1991年放送
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●テレビ朝日「お昼の独占!女の60分」、1992年放送
(画像172~202)
「独占!女の60分」は、テレビ朝日で1975年から1992年にかけて土曜昼(末期は平日)に放送されていた主婦層向けのバラエティ番組です(Wikipedia)。関西の朝日放送では末期以外はネットされていなかったようです。この番組では「アタッカー」と呼ばれるリポーターが様々な体当たり取材をするのが売りで、ガタリンピックの参加は毎年恒例だったそうです。過去のクリップ集の記事にも登場しています。
現在の大会では、取材であっても1人の参加者がエントリーできる競技はプログラム上連続しない形で2つ程度かと思います。そのため大会全体への挑戦という形で特集する場合には、複数人でチームを組んで様々な競技に参加するパターンが多いかと思います。しかし1991年の「女の60分」では1人で大半の競技に参加しているように見えます。
また、1992年のニュース2本もご提供いただきました。
●FNN系列のニュース、1992年放送
(画像203~209)
●NHKのニュース、1992年放送
(画像210~216)
以上です。第1回のガタリンピックが1985年ですので、最初の2本の番組「徳光和夫のTVフォーラム」・「土曜倶楽部」が放送された1987~1988年あたりは、有明海の泥干潟のレジャー利用が始まった初期にあたります。いずれの番組もこれまで他のクリップ集で見かけたことがなかったので、大変貴重だと思いました。
この時期、ガタリンピックや干潟体験はニュースや情報番組の取材ネタとして今以上に新鮮だったと思いますので、全国ネットだけではなく、地方局でまだ発掘されていないシーンがあるのではないかと思います。特に地元の佐賀や隣県の福岡のローカル番組に関しては、この時期に限らず、ごく最近に至るまで、未だ紹介されていないシーンが数多くありそうな気がします。もし未発掘と思われるシーンをお持ちの方がおられましたら、是非ご一報いただければと思います。
また、当時はネット時代の今と比べると、取材ではなくごく一般の方が遠方から地方の町おこしイベントに行くというのは情報の面でも心理的な面でもかなりハードルが高かったのではないかと思います。これまでお会いした方の中では、1995年に参加されたという方がもっとも早期でした。ブログをご覧の方で、1980年代から90年代前半の頃に生で大会の参加や観戦に行かれたという方がおられましたら、是非体験談を伺えるとありがたいです。