映画「夢二」、1991年制作、2001年9月21日DVD発売

1991年制作の日本映画「夢二」(Wikipedia)にあるシーンのご紹介です。8月9日の記事で書いた「ワイルド・アニマル」とは異なり比較的有名なシーンで、今さらに思われる方もおられるかもしれません。いずれBSやスカパー!で放送があったときに取り上げようと思っていましたが、なかなか放送がないようなので、記事にしてみます。

この映画は独特の作風で有名な鈴木清順の監督作品で、明治~昭和初期に活躍した画家竹久夢二(Wikipedia)と女性たちとの関わりを幻想的に描いています。

作中、夢二のもとへモデルとして使ってほしいという女性「お葉」(広田玲央名、現・広田レオナ)がやって来ます。このお葉は、当時「責め絵」・「縛り絵」(今で言うSMの絵)で有名だった伊藤晴雨(Wikipedia)のモデルをそれまで数年間やっていたのですが、そのために夢二からは自分色に染めるのが難しいという理由で断られてしまいます。

この流れの中で幻想的なシーンが挿入されます。お葉は、田舎の農婦風の女性たちによって足を大根とともに荒々しく洗われ、大きな液状の糠漬け樽の中に茄子や大根とともに全身を漬けこまれます。仰向けの状態で、滑車付きのシーソーのような装置に固定されているらしく、顔が糠味噌に沈んでは浮上し、そのたびに柄杓の水をかけられ、また沈むという繰り返しが何度か映ります。その間、女たちは不気味な仕事唄を歌い、天井からは人形が見下ろしています。途中、明らかに別撮りな糠味噌の付き方をしたお葉が台詞を発するところがインサートされ、「次は先生の番よ。いじめてやろ」とつぶやきます。

この場面は、お葉に染みついた伊藤晴雨の責め絵のイメージや、あるいはそれを別のものへと染め直す過程を描いているのかもしれませんが、この映画ではこういった幻想的な映像が見る人に丸投げされているらしく、どう解釈するのが正しいのかは分かりません。

また、素材として実際に糠味噌を使っているのかどうかは不明です(当時の映画雑誌や劇場パンフレットを見れば何か情報が書いてあるかもしれません)。映像では、沈んで顔が出てくる瞬間は完全に肌が覆われていますが、すぐに水をかけられるため、コーティングされた状態が映るのは一瞬です。

この映画作品自体がわりと有名なので、在庫があるレンタル店も多いと思います。気になる方は本編のほうをご覧ください。私もまだこの前後しか確認していないため、いずれ時間のあるときに全編も見たいと思います。

記事タイトルのDVD発売日は、Amazonに記載されている情報に拠りました。

(11月23日追記)
ご覧の方からメールでいただいた情報です。90年代に放送されていた「CLUB紳助」というトーク番組(Wikipedia)に広田玲央名が出演した際、この場面についてのエピソードを語っており、それによると糠味噌は本物だそうです。また、スタッフをいじめていたので糠味噌のシーンで長く漬けられるという復讐をされたとか、鼻の奥まで糠味噌が入り1カ月以上においが抜けなかったなどの話もあったとのことでした。(情報ありがとうございました。)

TVO「好好!キョンシーガール」#2、2012年10月19日放送

テレビ大阪で10月19日放送のドラマ「好好!キョンシーガール」第2話にて、主人公の川島海荷が見てしまう悪夢の中で、テレビ東京アナウンサーの大江麻理子がキョンシー化して登場していました。その後、川島海荷がアナウンサー室に入ると他のアナウンサーもキョンシー化しているという展開がありましたが、ゲスト出演者として名前が出ている大江麻理子・斉藤一也以外は実際のアナウンサーではなくエキストラかもしれません。

また、川島海荷がバンバンからキョンシーに対する防御力が上がるという鶏の血(という設定の素材)を頬に塗られるシーンもありました。実際に何を塗っているのかは分かりません。

シシド・カフカ「デイドリームライダー」のミュージックビデオ、2012年5月28日から配信中

GyaO!で、シシド・カフカのデビュー曲「デイドリームライダー」(2012年5月配信開始)のミュージックビデオが5月28日から無料配信されています。

http://gyao.yahoo.co.jp/player/00153/v09633/v0961900000000538649/

レンガの壁を背景にしたセットで、カラフルなペンキが飛び散る中、ドラムパフォーマンスを繰り広げています。終盤には直接ペンキがかかるシーンもあります。(コメント欄でお知らせいただきました。ありがとうございました。)

9月19日にCINRA.netに掲載されたインタビューでは、このミュージックビデオのことを尋ねられたシシド・カフカが、最後は黒のペンキで真っ黒にするアイデアもあった、と述べています。

KTV「ほこ×たて」、2012年9月16日放送

「ほこ×たて」(ほこたて)9月16日放送分で、忠実に人の顔を立体再現する「3Dフェイスマスク」と「どんな顔も見分ける顔認証システム」の対決があり、対決用マスクを作る人物として選ばれたフジテレビアナウンサーの本田朋子の顔型をとるところが少しだけ映っていました。印象材をのせていく場面はなく、固まった状態で型を外すところのみです。

この3Dフェイスマスクは、対象となる人物を型取りをして作ったマスクの表面に顔写真を精巧に立体化した画像を転写するというもので、映画の特殊メイクで使われるものとはまた異なったアプローチと思われます。

対決では、顔認証システムが本人とフェイスマスクとの違いを識別して勝利していました。

BS日テレ「絶景・世界自然の謎」、2012年9月1日放送

BS日テレ9月1日放送の「絶景・世界自然の謎」(番組サイト)はカスピ海沿岸のアゼルバイジャンが舞台で、リポーターの甲斐まり恵がナフタランという町のヘルスセンターで「原油風呂」を体験するシーンがありました。

番組のナレーションによると、通常、原油はそのまま肌で触れるのはよくないとされているが、この原油風呂では同国の内陸部で採れる無害で薬効のある特殊な原油を使っているそうです。見た目にはチョコレートような質感ですが、被覆力が強いようで、甲斐まり恵は「(手の甲を指でこすりながら)なかなか肌が見えてこない」とコメントしていました。ただし匂いや感触は基本的には「油」のようで、入っているときには「油のにおいがする」、また風呂から出たあとには「まだ油(のベタベタ感?)がとれない、完璧にとろうと思ったら何時間もかかりそうなのでそのまま出た」という感想もありました。

番組では漬かっていたのは首より下までで、「顔と頭に油がついてはいけないので(姿勢の制御が)たいへんだった」と言っていましたが、つかないように気をつけたという意味なのか、規則でそうなっていたのかまでは分かりません。ただ、入る前にメディカルチェックがあったり、原油ということで口などに入るのがダメそうなイメージからすると、おそらくは入り方のルールとして首から下までと決められているのではないかと思われます。

「絶景」つながりというわけではないですが、2007年放送の「世界の絶景100選 天から舞い降りた奇跡の絶景スペシャル!」の過去記事に画像を追加しました。フジテレビアナウンサーの大島由香里と生野陽子が全身赤土塗りをしています。