1966年公開の日本映画「俺にさわると危ないぜ」(Wikipedia)にあるシーンのご紹介です。検索していてたまたま情報を見つけ、内容が気になったのでDVDを購入しました。
日活制作、長谷部安春監督のアクションコメディで、原作の小説があるそうですが、かなり設定が変えられているそうです。
大まかな内容としては、海外から日本に一時帰国してきた戦場カメラマンの本堂大介(小林旭)は、機中で見初めたスチュワーデスの沢之内ヨリ子(松原智恵子)をナイトクラブでのデートに誘い出すことに成功しますが、ヨリ子は何者かにさらわれてしまいます。
実は、ヨリ子の亡父は戦時中に沖縄で陸軍参謀をつとめ、終戦時に莫大な金額に相当する金塊を持ち出しどこかに隠したらしいという過去があり、その争奪戦に暴力団・外国人グループ・ヨリ子の亡父の部下だった元軍人一味・謎の女忍者6人組ブラックタイツ団が入り乱れて参戦、ヨリ子は金塊のありかの手がかりを知っているはずだと目されて各グループから付け狙われ、そこに本堂が絡んでヨリ子を救おうとするというストーリーです。
冒頭のナンパとデートのシーン。ヒロインの松原智恵子はこの映画の公開時で21歳、Wikipediaによれば「1967年のブロマイド売り上げでは、吉永小百合、藤純子 (現・富司純子)、和泉雅子、酒井和歌子、内藤洋子などを抑えて、女優部門のトップになっている。都会派の可憐な清純派スターとして絶大な人気を誇り、全盛期の日活を代表する女優の一人だった」(引用)とのことで、人気女優だったようです。
本堂の敵対者のうちブラックタイツ団だけは金塊を追い求める動機が他の欲得尽くの集団とはやや違っていて(そのことは終盤に明かされます)、また駆け引きや状況の成り行きから本堂の味方になって行動する場面もあり、単純な敵役ではない役どころになっています。オープニングのあやしげなダンスシーンより。
詳しいストーリーを知りたい場合はgoo映画紹介をご覧いただくか(リンク先の「『俺にさわると危ないぜ』あらすじ全文」のところをクリックすると、ネタバレありであらすじが読めます)、映画タイトルで検索してみてください。
とにかく最初から最後までツッコミどころが満載で、わかりやすい娯楽作品になっています。Messyな要素が終盤に出てくるシーンの一つの肝になっており、その点でやや珍しいかもしれません。Messyとは直接には関係ないところも混じっていますが、以下、気になったシーンをご紹介してみます。記事が折りたたまれている場合は下のリンクをクリックすると全文が表示されます。