NTV「AKBINGO!」、2013年2月20日放送

日本テレビ「AKBINGO!」2月20日放送分は、AKB48のこれまでのシングルとともに番組の名場面を振り返るという総集編的な内容で、過去の粉やパイシーン、メイクなどの映像も含まれていました。

確認できた範囲では、番組初期の小嶋陽菜・板野友美の粉、2010年の「松井珠理奈炎の十番勝負」から高橋みなみ・板野友美・大島優子のパイ、2010~2011年頃の「ムチャぶりドッジボール」の「恥ずかしメイク」傑作選として仁藤萌乃・松井玲奈・渡辺麻友・板野友美・小嶋陽菜・高橋みなみ・北原里英・大島優子・島崎遥香などの面白メイクが紹介されていたようです。また、名前の字幕は出ていませんでしたが2009年頃の企画「ジョシジョーシキ7」の篠田麻里子のパイ投げも映っていました。

こうした総集編から、現在の有名メンバーも2010年頃まではまだ番組への出演頻度が高く、パイ・粉系をやっていたことが再確認できますが、最近の「AKBINGO!」は若手メンバー中心の構成になり、一時期に比べるとパイ・粉系の企画は減っているようです。ただ、今回の総集編では「恥ずかしメイク」が番組名物という扱いになっていたり、「松井珠理奈炎の十番勝負」のVTRの最後は「無クリーム記録は継続中」という字幕・ナレーションで締めくくられているなど、パイ・粉・メイク系の映像を積極的にVTRに含めるような構成になっていたことからすると、今後もそうした企画の登場に期待できるかもしれません。

別記事でも書きますが、予告によると次回も総集編のつづきをするそうで、予告映像に宮澤佐江のクリーム噴射のシーンが映っていました。(関東の方からたいへん詳しい情報をいただきました。ありがとうございました。)

IMAGICA BS「グレートレース」、2013年1月31日放送

1965年公開のアメリカ映画「グレートレース」(原題:The Great Race)が、IMAGICA BS(イマジカBS)で1月31日に放送されました。この映画はスラップスティックコメディで、ストーリーの終盤にケーキ工房で主要キャスト全員が巻き込まれる大規模なパイ投げ合戦があります。

パイ投げへと至る流れも含め、映画全体のあらすじはWikipediaに詳しく掲載されていますので、そちらをご参照ください。

パイ合戦はケーキ工房という設定のかなり広い室内で繰り広げられ、白いクリームだけでなく、赤・黄色・水色・紫などカラフルなパイが飛び交います。ヒロインで勝ち気な新聞記者という役どころのナタリー・ウッドも参加し、顔も含め全身にパイを浴びています。

このナタリー・ウッドの映るところを確認していくと、顔の真ん中にあたるようなクリーンヒットはそれほど多くはありませんが、パイ合戦のオチに相当するようなシーンでは顔全体を覆う形でパイをぶつけられ、分厚くクリームが付いています。この最後のシーンは、パイ合戦の中でトニー・カーティス演じる主人公だけが無傷のままパイをうまく避けていたところ、飛んできたパイを顔の真正面に浴びて視界をふさがれたナタリー・ウッドが、手にパイを持ったままよろけて意図せずして主人公の顔にパイをぶつけてしまい、目を開いてそのことに驚くというものです。

パイ合戦は映像上では4分ほどですが、導入部分から上記のシーンまで細かくカット割りして撮られていて、単純に大人数が自由に投げているところをそのままカメラに収める形式ではありません。投げたパイが狙った標的をはずれて別の人物にあたる→その人物が仕返しで投げ返すと別の人物にあたってしまうという繰り返しを基本に投げ合いがどんどんエスカレートしていきます。特に主要キャストが映るところについては、誰が誰を狙ってこういうリアクションをとる、誰と誰がこの台詞を言いながら投げ合うなどが細かく決められ、映像の大半がアドリブ任せではなくシナリオに基づき撮影されたカットで構成されています。クリームの付着をあとから付け直しているところも多く、上記のパイ合戦のオチとなるシーンでも、よろめくところとぶつける直前とでナタリー・ウッドの付着が微妙に変化していて、手で付着を整えたか、または複数のテイクを編集でつなぎ合わせているように思われます。

英語版Wikipediaには当時の雑誌や関連文献をもとにこのパイ合戦についてのエピソードがいくつか掲載されていますが、それによると同シーンの収録は5日間にわたって行われ、約4000個のパイを使用し、撮影費用は当時の金額で20万ドル(当時の日本円で7200万円)、うちパイ代に1万8000ドル(同約650万円)かかったそうです。また、その日の撮影がおわるたびに出演者は写真をとられ、翌日は似たような付着の状態を再現して撮影を再開したこと、最初はパイ投げを楽しんでいた出演者もだんだん辟易していったことなども触れられています。同項目の脚注から出典となる雑誌や書籍のGoogleブックスへのリンクがあり電子化された本文の全文が読めますので、より正確な情報についてはそちらをご参照ください。

ふつうのバラエティのパイ投げとはだいぶ趣が違っていますが、撮影の規模や意図する映像を作り出すためにかけられた手間などの点で、あまり他にないタイプのシーンだと思われます。

2月4日・20日にもリピート放送があります(イマジカBSの放送スケジュール)。

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TVQ「あるあるYYテレビ」、2013年1月15日放送

TVQ九州放送「あるあるYYテレビ」1月15日放送分にて、NMB48の門脇佳奈子と上西恵が粉の中から顔でマシュマロを探す「突撃!マシュマロ・サーチ!!」ゲームをしていました(Dailymotion)。顔全面がほぼ真っ白になっています。(コメント欄でも情報をいただきました。ありがとうございます。)

フジテレビONE「アイドリング!!!」#953、2013年1月14日放送

スカパー!フジテレビONE「アイドリング!!!」#953(1月14日放送)にて、「緊急企画!菊地亜美の小さな帽子争奪戦グ!!!」と題した企画がありました。

これまで菊地亜美がずっとアクセサリーとして身につけていた小さな帽子を脱ぎ捨て、それを受け継ぐメンバーを番組内で決めるというもので、一方的にエントリーを決められた大川藍・橋本楓・倉田瑠夏・伊藤祐奈・後藤郁・尾島知佳の6人が3つのゲームで争わされることになり、最初に行われたのが粉に埋められた小さい帽子のフィギュアを口だけで探すゲームでした。

最初は勝手にエントリーされて乗り気でなかった6人が、副賞としてフジテレビの食堂の食事券1万円分がもらえることが分かると一挙にやる気になり、粉がスタジオに登場したときにはその深さにツッコミを入れつつも、ゲームが始まるとメンバーの多くが思いきり真っ白になるといったような展開です。

粉のゲームは伊藤祐奈VS尾島知佳、橋本楓VS倉田瑠夏、大川藍VS後藤郁という組み合わせの対戦で、伊藤祐奈は口の周りのみ、倉田瑠夏は息で吹くだけでしたが、尾島知佳・橋本楓・大川藍・後藤郁は顔全体を粉に突っ込んで全面が真っ白になっていました。粉は量が多く、映像はクローズアップも随所にあり、特に顔をあげた直後には分厚く付いていたようです。

上記の4人はその後に行われたゲームにも粉顔のまま参加し、終盤のほうでもうっすらと白い状態で映っていました。

MC役のバカリズムと菊地亜美は全体的に素のキャラクターではなく、コント的に真面目な調子でいかに帽子に価値があるかを強調しながら進行するような感じでした。バカリズムからは「顔の白さこそが帽子を獲得したいという気持ちのあらわれ」などのコメントはありましたが、粉まみれ要素自体を普通のバラエティの観点でいじったりつっこんだりするシーンはあまりありませんでした。

#953はこの15日深夜と16日午前にリピート放送があります(放送スケジュール)。もしかしたらフジテレビ毎週木曜深夜に放送されている地上波版のほうでも流れるかもしれません。


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CX「志村けんのバカ殿様 初笑い!家族そろって大爆笑スペシャル」、2013年1月11日放送

フジテレビ1月11日放送の「志村けんのバカ殿様 初笑い!家族そろって大爆笑スペシャル」にて、バカ殿と優香演じる優香姫がカルタ合戦をしてパイ投げにエスカレートするコントがありました。以前にもあったラケットの網目越しでパイを防げないパターンですが、今回は投げ手の狙いがそれたのか受け手がやや避けたのか、首や胸元あたりへの付着となり、顔はほぼ綺麗なままだったようです。

関西テレビでは19時から上沼恵美子のローカル番組があったため、今回の「バカ殿様」は再編集されて1時間枠での放送となり、このコントは流れていません。(複数の関東の方から詳しい情報をいただきました。ありがとうございました。)