番組情報ではなく、テレビ放送全般についての話題です。
2011年7月24日に地上波のアナログ放送が終了しましたが(同日の記事参照、岩手県・宮城県・福島県では2012年3月31日終了)、その後、全国のケーブルテレビやフレッツ・テレビ、eo光テレビなどによって提供されていた「デジアナ変換サービス」が2015年1月から4月頃にかけて順次終了します(AV Watchの記事)。
デジアナ変換サービスとは、ケーブルテレビ事業者が地上デジタル放送を従来の地上アナログの信号に変換して電波ではなく有線でケーブルテレビの加入世帯に届けるものです。これによって地上アナログのみ対応のテレビやビデオデッキでも特に新たな機器を追加することなく、ほぼ従来に近い使い勝手で地上波の番組を視聴・録画することができました。
(フレッツ・テレビのデジアナ変換サービス。上下の黒帯部分に終了告知の字幕が出ています)
デジアナ変換サービスの終了により名実ともに地上アナログ放送が終焉することになり、これまで同サービスを利用していた環境で引き続き地上波番組の視聴・録画をするためには、何らかの機器の追加が必要になります。
なるべく低コストで地デジの録画環境を確保するには、外付けハードディスク録画対応のテレビを導入する(価格コム「外付けHDD録画の液晶テレビ 製品一覧」)、あるいはテレビはそのままでレコーダーのみ地デジ対応にするなどの選択肢があります。
しかし前者は録画番組を他の視聴環境に引き継ぐことが難しかったり(HDDを他のテレビに繋いでも再生できない)、後者はアナログ映像出力端子を持つレコーダーが激減していてHDMIのない古いテレビには接続できなかったり(主要メーカーではシャープが2015年の一部機種にもアナログ出力を残しています。AV Watchの記事)、注意を要する点が多々あります。
そういった部分についてはこのブログでは詳しくは書ききれませんが、地上アナログ終了時の記事でデジアナ変換サービスについて触れた手前、とりあえず同サービスの終了についてのみ、簡単に記事にしておきます。