日本テレビで2013年7月2日から9月10日にかけて放送されたバラエティ「NOGIBINGO!」が、3月7日に4枚組のDVD-BOXとして発売されました(番組サイトの情報)。
DVDには、オンエアされた全11回分と、HKT48との番組対決に負けてお蔵入りした最終回1時間スペシャル、その他に「未公開映像」・「メイキングシーン」・「NOGIBINGO!反省会」などの特典コンテンツが収録されています。#1~#11のパイ・粉・メイク系の企画については放送時に記事にしましたので(タグ「NOGIBINGO!」)、この記事では特典部分についてご紹介します。「通常版」を元に記事を作成しましたが、いずれも「初回限定版」のほうでも見ることができます。文中、「#○」からのリンクは、その回の過去記事です。
■「未公開映像」 約55分
まず、「未公開映像」については、パイ・粉絡みではほぼ何もありません。唯一、オンエアでは短くカットされていた#9の特技披露企画で西野七瀬がクリーム砲を浴びるシーンが、少し長めに入っていた程度です。後半には約22分にわたって#10「暗闇の中は何だろな大会」の未公開シーンが収録されていて、それにもっとも時間が割かれています。
■「メイキングシーン」 約70分
「メイキングシーン」のほうは、放送用のスタジオカメラではなくメイキング用の小型ビデオカメラで撮影された、収録時のメンバーのオフショットを中心とした構成になっています。約70分のうち最初の約24分は#1の顔面クリームドッキリに充てられており、メンバーたちが順に呼び出されて控え室からドッキリの仕掛けの部屋に移動するところと、クリームを浴びたあとに別の待機場所へ移動するところがメイキング用のビデオカメラで収められています。この部分ではそれぞれのメンバーに対して歩きながらのインタビューがあり、放送では短くカットされていたメンバーについても、付着の程度やリアクションを少し長めに確認することができます。ドッキリに泣き出して一時収録から退場する松村沙友理、むしろ喜ぶ白石麻衣、自分の順番がうしろのほうだからスタッフの反応が薄いと嘆く橋本奈々未など、メンバーによるリアクションの違いもそれぞれ個性的です。
#2以降についても、収録前後や収録中の休止時、メンバーたちへの簡単なインタビューや、メンバー同士がじゃれ合う様子を中心とする構成です。メンバーが収録開始前に粉系の企画のセットを見てコメントしたり、収録中に粉の付き方を確認したりするようなシーンもあります。付着マックスのシーンは基本的にはオンエアに含まれていて、オンエア以上に派手な映像を見られるわけではありませんが、メンバーたちがパイや粉について何らかのコメントをしている様子を随所で見ることができます。#6の松村沙友理のオバQメイクは、スタジオでのお披露目の前に楽屋やセット裏でスタンバイしているところなどが入っていますが、メイク過程についてはまったく含まれていません。
収録のほぼ全編に渡りメイキング用のカメラが回っていましたので、放送前からもともとDVD化が前提だったようです。
■「NOGIBINGO!反省会」 約48分
「NOGIBINGO!反省会」では、最後のスタジオ収録後に小さな会議室に集められた一部メンバー(画面左端から順に高山一実・松村沙友理・橋本奈々未・生田絵梨花・生駒里奈・白石麻衣・桜井玲香・西野七瀬)がそれまでの収録を振り返りトークしています。ここでも、パイ・粉系の企画についてのメンバーたちの様々な反応を聞くことができます。たとえば松村沙友理は、初回のドッキリの際にはそうしたことがイヤだったのに、途中からむしろ楽しくなって自分から行くようになったと語っています。
#4のすべり台クイズでオンエア上いつの間にか生駒里奈が墨汁ゾーンに乱入していたくだりについて生駒里奈本人が明かしたところによると、自分は墨汁ゾーンにつっこむつもりはなかったが、(スタッフから?)行け行けと指示され、行くしかないのかなと思って入った、収録後に「これだけ頑張ったんだからカットしないですよね」というような趣旨の念押しをしたが、オンエアではあっさりカットされていた、という顛末だったそうです。
■番組制作の舞台裏
「メイキング」でも「反省会」でも主役は乃木坂46メンバーで、スタッフ側の番組制作的な舞台裏については直接的には取り上げられていませんが、先ほどの生駒里奈のエピソードのように、メンバーが話す内容から間接的にうかがえる部分もあります。たとえばどの程度台本があるのかという点については、「メイキング」にて、#1ドッキリ収録時の橋本奈々未は仕掛けの部屋に移動する段階から「ドッキリを疑っている」と素の雰囲気でコメントし、白石麻衣はクリーム後に「スタッフがそわそわ動いていたのでたぶんドッキリだろうなと思っていた」という意味合いのことを言っています。あらかじめメンバーに告知されていればドッキリを疑うようなコメントは出てこないでしょうから、クリーム砲のほうも実際にドッキリだったのでしょう。
一方で、たとえば#6のショージキ将棋の質問項目はスタッフが考えたらしく、「反省会」での橋本奈々未によると、収録当日まで対戦する双方とも質問内容を知らなかったそうです。また、#5のムチャぶりドッジボールでゲテモノ料理を普通に食べた生田絵梨花があとから生駒里奈にバラエティ力がないとたしなめられたとか、また同じ回に西野七瀬がブル中野から受けた逆エビ固めは実はまったく痛くなかったが流れの中で痛いリアクションをしたなどの話もありました。これらのことから、企画が成立するようにスタッフがある程度のお膳立てはしつつも、それをやってみての結果やリアクションについてはほぼメンバー任せだったものと思われます。
素材の正体についても直接的な解説はありませんでしたが、#11で使われた泥は、「メイキング」で収録時のメンバーが喋っている内容によると、泥パックに生クリーム(ホイップクリーム)を混ぜたものだそうです。「反省会」で白石麻衣は、泥のあとに粉を浴びて長時間の収録を過ごし、落とすのがとても大変だった(回数を数えるように指を折りながら「シャンプー・シャンプー・シャンプー・シャンプー・トリートメント・トリートメント・シャンプー・シャンプー・トリートメント・トリートメント」)とコメントしていました。#4の泥については生クリームが混じっているかどうか分かりませんが、生駒里奈が「泥パック」とつぶやいているので、おそらく同じ素材だと思います。
■その他
通常版・初回限定版とも、12ページのミニ写真集「12Pブックレット」が封入されていて、一部クリームや粉の写真もあります。ただし写真のサイズがどれも小さく、目当てとするほどのものではないと思います。
■まとめ
以上、全体として、オンエア以上に派手なシーンを見られるわけではありませんが、メンバーたちのパイ・粉系の企画に対する様々なコメントを随所で聞くことができますので、そうした要素がお好きな方や、番組の雰囲気がお好きだった方には一見の価値があるかと思います。
ご参考まで、「メイキング」から、いくつか面白いコメントや印象に残ったコメントを抜粋しておきます。
橋本奈々美(#1のドッキリ後に)
「あたし潔癖なんですよ」
「浴びるのはいいけど、浴びたあとの大人たちのリアクションの薄さったらないよ、あたし結構最後のほうだから」
白石麻衣(#1のドッキリ後に)
「なんかぜったいくると思った。(スタッフが)わさわさしてたから。準備してるなと思って。でも、なんか、蛇とか、そういう系かなと思ったんです。まさかのパイ、生クリームだったので予想外だったんですけど、嬉しかった。夢だったんで、これ」
桜井玲香(#1~#3までを3本撮りした初日の収録終了後に)
「今日一日でパイと粉とドッキリやるとは思いませんでした」
桜井玲香(#4のすべり台クイズのセットを見て)
「髪も良い感じに決まりましたし、メイクも良い感じにバッチリできましたし、完璧なわけですよ。他に何も足すものなんてないんです。いいんですよ(要らないんですよ)、粉は…。嫌いじゃないですよ。嫌いじゃないけど、でも、いいんですよ(要らないんですよ)、粉はね」
白石麻衣(#4収録時、粉落ちして耳から粉をほじりながら)
「また耳うどん製造機ができる。うどん耳製造機。これ(粉)、3日間くらい居るんですよね、ここ(耳)に」
生駒里奈・白石麻衣(#4収録時、すべり台クイズにセッティングされた墨汁を見て)
「(自分の番のときが)ほんと粉でよかった」
松村沙友理(#11収録時、粉浴びしたあと)
「今回も粉浴びるほうがいい、みたいなのが、3ヶ月前の自分からは想像できないので、すごいですね人間て。」
生駒里奈(最終回の収録後)
「めちゃくちゃ楽しかったです。(自分のキャラは)いつも可愛い可愛いという感じじゃないので、こうやって体を使って粉にまみれたりするほうが…。自分の時代が来たなという気持ちでやりました」
若月佑美・白石麻衣(最終回の収録後)
若月「まいやんとかさあ、何(素材)やった?」白石「生クリーム・粉・墨・泥。全部制覇しました。憧れ…こういう粉かぶったりするのは私の夢でもあったので、このNOGIBINGO!で全部叶えてくれたのでそれは嬉しかったです」