志村けんさん逝去

今朝方より既に様々なニュースで報じられているとおり(NHKニュースなど)、3月29日夜、コメディアンの志村けんさんが新型コロナウィルスによる肺炎で亡くなりました。70歳でした。

ふだん、このブログでは番組情報以外は取り上げていませんが、志村さんの存在の大きさを鑑みまして、追悼の記事を掲載させていただきます。なお、通常記事では芸能人は原則敬称略で記載しており、またテレビの向こう側の人としてこれまでのように「志村」と呼ぶほうがむしろ親しみがあるのかもしれませんが、ここでは追悼記事のため、敬称ありとさせていただきました。

このブログをご覧の方々でも、子どもの頃に「だいじょうぶだぁ」・「バカ殿様」などの数々のシーンから何らかの影響を受けたという方は多いのではないかと思います。私もまさにそういう世代でした。現在に至るまで、「だいじょうぶだぁ」・「バカ殿様」はずっと継続していて、このブログでもリアルタイムで多くのシーンを取り上げてきました。

いわゆるWAMMER(ワマー)と呼ばれる人々が志村さんに対して抱いている、ただお笑いの側面だけにとどまらない複雑な思いは、客観的には一方通行の片思いに過ぎず、数々のシーンについては志村さんからすれば純粋にお笑いを届けようとしていただけなのでしょう。それでもなお、私も含め一部の人々にとって志村さんは、一般の世界や笑いの世界と、自分の内に秘めた非常に特殊な関心との架け橋として、ずっと象徴的な存在だったのではないかと思います。子ども心に感じた、ゲストを相手にスラップスティックコントが始まったときのドキドキ感は、今なお忘れることができません。

その純粋なドキドキが、そう感じるのはもしかして自分だけなのだろうか?という禁断の疑問へと発展し、やがてネット環境を手に入れて、広い世界を探せば他にも同志がいるのではないだろうかとネット検索して…というような経験をお持ちの方は多いと思います。こういったことは世代によって様々だと思いますが、私の場合、このジャンルに出会うまでの心細さを思い返すときに、原体験として一緒に思い出されるものの一つが、志村さんの番組でした。

もちろん、それ以外の普通のコントの数々にただただ笑ったのも確かで、偉大なコメディアンを亡くしたという喪失感にも違いはありません。

新作の「だいじょうぶだぁ」が、「バカ殿様」が、それらの番組のところどころにアクセントのように混ざっていたWAMMER好みのシーンが、もう見られなくなったのは本当に残念です。

長いあいだ、幾多のシーンや笑いをありがとうございました。ここに故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。そしてまた、この疫病の流行の終息を切に願います。

【掲載後追記】
フジテレビで4月1日に追悼特番があるそうです。他局でもあれば、ここに追記します。
・4月1日(水)、CX、「志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう」 (カンテレ番組表はこの追記の時点ではまだ「調整中」となっています。)

志村けんさん逝去」への4件のフィードバック

  1. コントの時の志村さんも、園長の志村さんも、どの志村さんも愛嬌があってとても好きでした。ご冥福をお祈りします。また、コロナウィルスの早期終息を切に願います。

  2. コントの時の志村さんも、園長の志村さんも、どの志村さんも愛嬌があってとても好きでした。ご冥福をお祈りします。また、コロナウィルスの早期終息を切に願います。

  3. 8時だヨ!全員集合の東村山音頭やヒゲダンス、ドリフ大爆笑のシチュエーションコントをリアルタイムで見た私のような世代には、全盛期のだいじょうぶだぁ、老いを白塗りで隠したようなバカ殿は、それぞれ別人のように見えました。それだけ長くお笑いの世界で活躍されたということです。今はネタ元のひとつとなった父親、最愛の母親のもとへ向かっているところかもしれません。ご冥福をお祈りいたします。

  4. 自分は、志村さんのバカ殿の宇宙船のネタがとても印象に残っています。自分がパイ投げ好きだと気付けたのもそこからです。自分もまだ学生の身で皆さんと比べて危機感を持っていないと認知されていますが、不謹慎ですが、この死が、日本全土にコロナへの脅威を持たせてくれてると思います。これを追悼とさせていただきます。志村けんさんのご冥福を心から願っています。

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