このあと掲載の記事で思い出した、古いシーンのご紹介です。「ドリフ大爆笑」は、1977年から1990年代後半頃までフジテレビ系列「火曜ワイドスペシャル」枠で概ね月1回ペースで放送されていた、ドリフターズ出演のコント番組です(Wikipedia)。関西では関西テレビでネットされていました。
「ドリフ大爆笑」は「だいじょうぶだぁ」や「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」に比べるとゲストの女優やアイドルへのパイ投げは少なかったような印象がありますが、1992年10月20日放送分のコント「みんなの迷惑 長電話」では、加藤茶・志村けん・仲本工事に混じって、渡辺美奈代・本田理沙・中村綾の3人がパイ投げされています。
このコントは、公衆電話で加藤茶扮するサラリーマンが長電話をしていると、その後ろに志村けん・渡辺美奈代・本田理沙・中村綾・仲本工事の行列ができてしまい、最後尾から先頭へ順に「まだなのか?」、先頭から最後尾へ順に「まだだ」という伝言を繰り返すうちに、肩の小突き合いから菓子箱の蓋でのはたき合い、服の破り合い、パイ投げ、水かけへとエスカレートしていくという展開です。伝言ゲームのように列の前から後ろへ、または後ろから前へ、同じ仕打ちが繰り返されて、先頭または最後尾に達して折り返すところで、別の攻撃方法に変わっていきます。
これと似たコントとしては、「志村けんのだいじょうぶだぁ」で、公衆電話で長電話する高樹澪と順番を待つ志村けんが1対1でやり合ってパイ投げへとエスカレートしていくものもありました。放送時期はたしかそちらのほうが早かったでしょうか。
最近では携帯電話が普及して、ふつうの街中で公衆電話の順番を待つ列ができる光景はほとんど見かけなくなりました。そういった点でも時代を感じさせるコントかもしれません。