1983年4月から7月にかけてテレビ朝日系列で放送された朝日放送・テレパック制作のドラマ「新・女捜査官」(Wikipedia)が、AmazonプライムビデオのABCオンデマンドチャンネルで有料配信されています。第2話「幕あけは裸の金粉死体で!」にて、映画「007/ゴールドフィンガー」に着想を得たと思われる金粉シーンがありました。
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劇団の女性メンバーが、全身に金粉を塗られた状態で窒息死しているのが発見されます。ドラマでは、(1)犯人が立ち去った暗い部屋の中に女性が金粉姿で横たわっているシーンと、(2)翌日の警察による現場検証シーンの2箇所で映ります。
(1)のほうは14秒ほど、最初に全身が映って顔へと寄っていく撮り方です。夜の消灯した室内という設定で、もちろん撮影上の照明は当てられていますが、ぱっと見では金粉か銀粉かわからないかもしれません。
(2)はシートがかけらていて、刑事がシートをめくって顔から胸のあたりが少し映ります。刑事の会話を挟みながら4カット合計10秒ほど、朝で明るく、金粉の質感がよくわかります。わりときちんと塗っているように見えました。
犯人の手にかかる前、舞台の上演のシーンなどで素顔が映るところもあります。こうしたドラマでは犯人の自白のときに回想の犯行シーンが映るのが定番ですが、この話では金粉を塗るシーンはまったくなく、過程については上記(2)のシーンで刑事が言葉で説明しただけでした。被害者の劇団員は、エンドロールにある名前の誰かが演じているのだろうと思いますが、特定できませんでした。Amazonプライムビデオの内容紹介は「芝居一座のメンバーの2人が金粉死体で発見された。犯人は、一座を育てあげたリーダーであった。」という、ミステリードラマとしては身も蓋もない書き方になっていますが、2人のうちもう一人は男性でした。
なお、毎度ながらの注釈になりますが、実際には人間が全身に隈無く金粉に塗ってもそれにより窒息で死亡することはありません。
このシーンについては、過去に情報を全然聞いたことがなく、他の方の番組クリップ集に収録されているのを見たこともありません。まだまだ、このような未発掘のシーンが存在しているのでしょうか。