Top > Works > 秘密基地を作っていろいろやってみた リポート後編 (2019年1月13日掲載)

秘密基地を作っていろいろやってみた リポート後編

前々から漠然と思っていた、自分の撮影用・趣味用に自由に使える秘密基地的な場所があったらなあ!という願望を、2018年の夏から秋にかけて、かなり小規模な形ではありますが、一時的に実行に移してみました。そのまとめリポートの後編です。前編はこちらからどうぞ。

とりあえずいろいろ運び込む

リポート前編で書き忘れていましたが、CMC風呂の設置と並行して、今後使うかもしれない素材や道具をとりあえず運び込んでおきました。絵の具、ハンドミキサー、ビニールプールなどです。その時点で具体的な予定はなくても、一度運び込んでしまえば、せっかく用意したんだから有効利用しなくては、というプレッシャーにはなります。しかし実際に使用したのは期間の終盤のほうになりました。

おおよその計画だけ立てておいて詳細はその時々に詰めていくのと、あらかじめ期間中の隅々まで細かく予定を決めておくのと、それぞれにメリット・デメリット両方あると思いますが、今回のような場合、どちらが良かったのでしょうか。

【画像】ハンドミキサー、ビニールプール、絵の具など

こちらは8月31日時点でのツイートです。一斗缶やクリーム砲など、実行していない案も含まれています。

そうだクレー風呂を作ろう

これまでクレーを使ったことがなかったけど…

期間中に一度は試そうと思っていた素材が、クレー(粘土、泥)でした。クレーは、これまで素材として気になりつつも、撮影では使ったことがありませんでした。

理由は何点かあり、ホイップやCMCと違って完成後に体積が多くなるタイプの素材ではないので、ある程度の量を使おうとすると荷物の持ち運びの際に重量がかなり重くなること、以前は泥撮影といえば佐賀に行く機会が年に複数回あり大量の泥での撮影という関心はそこに向けられていたこと、それに加え、クレーは手だと混ぜるのが大変という思い込みがあったのとで、あまり本格的に検討したことがありませんでした。

しかし今回のような場所であれば、ネット通販で直接素材を送りつけることができますので、持ち運びの大変さについては解決できます。また、泥に詳しい複数の方から、三石蝋石(三石クレー)という種類のクレーならわりと混ぜやすいですよ、という情報をいただいて、それならクレーを試してみようと思い立ちました。

とりあえず三石クレーを10kgほど取り寄せてみて、タライで試しに4~5kgほど手で混ぜてみたところ、思っていた以上に簡単に混ざってトロトロになりました。これ、クレー風呂もいけるのでは?と思ったのはこのときです。

【画像】とりあえず混ぜてみる

部屋で適量でやるか?バスタブでやるか?

もともとは、部屋でタライか小型のビニールプールくらいの量で撮影してみようか、くらいに考えていましたが、クレー風呂も面白そうです。とは言え、バスタブいっぱいとなると、廃棄が面倒そうだしなぁ…と迷うこと数日。これもまた、今後できる機会があるかわからないからと思い直し、バスタブでやることに決めました。ちょうど台風の数日後あたりだったと思います。

【画像】「ペイント体験その28 泥プール編」より、ビニールプールでの撮影。

CMC風呂を流す

CMC風呂はまったく傷む気配がなかったのですが、勿体ないながらも、クレー風呂作成のため9月9日をもっていったん廃棄へ。女性の実践派の方(いわゆる真性さん)から、クレー風呂作るなら遊びに行きますというお言葉をいただいたことにも後押しされました。こうした経緯で、クレー風呂はまったく当初の計画にはなかったことでした。

ちなみにCMC風呂は、底の底まで綺麗で、まったく傷んでいませんでした。もし早い段階で傷めば、作り直して第二の期間を設ける予定でしたが、後続のクレー風呂作成のために最初の一度きりとなりました。リポート前編に載せたツイキャスのライブ配信2本目が、廃棄の前日、9月8日の状態です。

【画像】流す直前のCMC風呂。

クレーと水の比率を決めよう

まず気になったのは、クレーと水をどれくらいの重量比で混ぜればどれくらいの体積になるのかということでした。少量で試してみたところ、クレーと水を重量比1:1で混ぜると潜ることができるくらいの柔らかさになり、比重は1.3くらいになりました。ということは、もしCMC風呂と同じ容量の180リットルのクレー風呂をクレーと水の重量比1:1で作るなら、180×1.3÷2=117で、約120キロほどのクレーが必要ということになります。

ちなみに比重は、混ぜたクレーを1リットルの計量カップに入れて、その重量を量れば計算できます(あらかじめ計量カップ自体の重さも量っておきます)。

【画像】比重を測る

なお、クレー:水が重量比10:7~10:8くらいだと塗りつけには最適ですが潜るには粘度が強すぎる感じでした。10:9だと、前向きならかろうじて潜れると思います。

【1枚目】クレー:水の重量比10:8。塗りつけ向きです。
【2枚目】同、10:9。前向きであれば潜れるかも?
【3枚目】同、10:10。これなら潜れそうです。

ご参考まで、重量比10:7~10:10のそれぞれの比重をまとめておきます。三石クレーの場合の値で、他の種類のクレーだと違うかもしれません。10:8の場合を測り忘れていたり、10:9と10:10の比重の差よりも10:7と10:9の差が小さかったりするので、少々不正確な値かもしれません

重量比比重140リットル作る場合の必要量
クレー:水 10:10
(今回のクレー風呂で採用)
1.36クレー約90kg、水約90リットル
クレー:水 10:91.47クレー約108kg、水約97リットル?
クレー:水 10:8測り忘れました
クレー:水 10:71.52クレー約125kg、水約85リットル?

容量を決定

完成容量180リットル・使用クレー120kgはさすがにちょっと準備がきついかな、140リットルくらいあれば全身潜るには充分だろう、ということで、クレー90kg・水90kgで作ることにしました。(90+90)÷1.3=138で、約140リットルくらいの勘定です。

クレー90kg(20kg袋が4つと10kg箱が1つ)となると、開封前にどれくらい場所をとるのか不安でしたが、宅配便で届いてみると、積み上げた状態なら意外に場所はとらなかったので、安心しました。ただ、これを仕込みのためにバスルームに運ぶだけでも、めちゃくちゃ重かったです。

コストは、90kgで約17000円程度で、CMC風呂(180リットルで2万5千~3万円くらい)よりは割安です。三石クレーはもっと安価な通販サイトもあり、今回は利用していませんが、100kgを1万円程度でも入手できるようです。

【1枚目】クレー90kgぶんの山
【2枚目】25リットルのタライとバケツも通販で取り寄せ

いよいよ仕込み

25リットルのタライを用意して、クレー10kg・お湯10kgずつ混ぜました。9回に分けて混ぜたことになり、休憩を挟みつつ都合3時間ほどかかりました。すべて手で混ぜ、ミキサーなど機械は使っていません。もっと大きい40リットルのタライを用意して、20kgずつ混ぜるほうが効率的だったかもしれません。もう少し広い場所で、人手が複数あれば、大幅な時間短縮が可能だと思います。品質の長期維持のため、お湯に市販の保存料を混ぜています。今回は食品添加用のソルビン酸カリウム(Amazonなどでも入手できます)を使用、お湯10リットルに対し20グラム(重量比0.2パーセント)を混ぜ込みました。

【1枚目】タライに10kg分のクレーを入れたところ。右のバケツは10リットルのお湯。
【2枚目】手でこねる。所要10~15分ほどです
【3枚目】完成。クレー90kg・お湯90リットルを混ぜ合わせたことになります。

【2019年7月20日追記】その後、クレー風呂を作成された方によると、バスタブに全部のクレーを投入してそこにお湯を足す混ぜ方でも混ぜられたそうですので、そのほうが簡便でいいと思います。ただし撹拌には電動ミキサーを使われたそうです。

どうぞご利用ください!

クレー風呂には、まず最初に実践派の真性さんの方に体験していただいたのを皮切りに、その後はCMC風呂と同様に、多くの体験希望者の方に体験していただきました。作品撮影も数回行いました(現在、「マッドバスその7 初クレー編」「マッドバスその8 グレークレー編」を掲載)。設置期間は36日、撮影・体験で入られた方は13名様でした。

お越しいただき、まことにありがとうございました。

ギャラリー

体験していただいた方の写真の一部です。

デジカメとスマホで色合いが違っています。スマホは赤っぽく写っていて、デジカメのほうが実際の色に近いです。

動画

TwitterとYouTubeに掲載した動画をまとめておきます。CMC風呂よりもさらに比重が重いので、背面潜りは至難の業です。

カメラ(と柄杓)を止めるな!と体験者さんは言った (未公開動画)

こちらは期間中には掲載していなかった動画です。体験者様のリクエストにより、頭の上から柄杓(ひしゃく)で何度もクレーをかけましたが、もうこのくらいでいいかなと思って手を止めたら、「まだまだかけろ!」との指示をいただき…。

メンテナンスしよう

クレー風呂とCMC風呂の違い

CMC風呂・クレー風呂を長期設置すれば、その間はいろいろ放置して引き揚げられるとはいうものの、ある程度のメンテナンスは必要です。

CMC風呂は放置しても基本的に水との分離はないのに対し、クレー風呂の場合は1日置くだけで表面に分離した水が浮かんできます。そのため、入るときにはよくかき混ぜないといけません。「マッドバスその7 初クレー編」「マッドバスその8 グレークレー編」では、1シーン目の序盤は全体をかき混ぜるところから始まっています。

ただし、CMC風呂は砂糖が入っていて空気と触れている表面は傷みやすい可能性があるため(防腐剤入りであっても)、どのみち定期的に立ち寄ってかきまぜる必要があります。クレーの場合は傷まずにただ水分が分離するだけですので、しばらく放置して水が表面に浮いても、再びよくかき混ぜれば済みます。総合的にはクレーのほうが長期維持しやすいかもしれません。

温度の問題 (2019年8月11日追記)

長期設置にあたって課題の一つが泥の温度で、作った直後は暖かいのですが、数日経つと事実上の水風呂になります。8月、9月あたりはいいのですが、10月になってくると、長時間入るのは厳しくなってくると思います。

このページの作成後、クレー風呂を設置された方から、表面に分離した水を逆にうまく利用して保温する方法をお教えいただきました。使用から1日経って分離した水をホースでくみ出し、それと同じ量の暖かいお湯(50~60度が適当でしょうか)と適した割合の保存料を入れ、混ぜるというものです。これによりほんのり暖かくなるそうです。(情報ありがとうございました。)

深さのチェック

CMCよりクレーのほうが、入った後に肌や衣服がバスタブ外に持っていく素材の量が多いのか、減りが早い気がします。それに気づいてからは、ときどき水位(泥位)をチェックしました。

下の画像のような適当な測り方のため、1回の体験では水位は変化していないようにも見えましたが、数回の体験後には、明らかに水位が下がっています。数回分の体験による低下を回数で割った値から推定するに、入り方や衣装、人数にもよりますが、今回の大きさのバスタブだと1回の体験で0.5cm~1cm程度泥位が下がるようです。作りたての状態の水位に沿って目印のテープをバスタブ内側に貼っておけば、よりわかりやすかったかもしれません。

期間の途中で一度、クレー10kg・お湯10リットルを混ぜ合わせたものを継ぎ足したところ、水位が5cmほど回復しました。

【1枚目】体験を重ねるうちに、クレーが減ってくる
【2枚目】期間の途中、クレーを足して水位(泥位)を回復

役立った養生

クレーはCMC素材よりも滴がバスタブ表面にポチャッとたれたときに広範囲に飛び跳ねやすく、撮影や混ざり具合の調整作業をしていると、私のTシャツや短パンにもクレーが付着します。付着したクレーは短時間で乾きやすく、粉末化します。撮影が終わってモデルさんがクレーを洗い流す間は私は部屋のほうで待機になりますが、このときにTシャツや肌に付いていたクレーの乾燥粉末が知らず知らずのうちに部屋に落ちます。そのため、結果的に部屋の養生が役立ちました。

【1枚目】撮影後の短パンの裾。細かな泥跳ねが付着して乾き、クレーの粉末が部屋にポロポロ落ちます。
【2枚目】撮影後のカメラ。これは直撃を受けた極端な場合ですが、CMC泥より飛び跳ねやすい印象です。

そうだクレーに色を付けよう

アクリル絵の具を混ぜると硬化する?

クレー風呂の検討段階で、クレーに絵の具を混ぜ込んで色付けすることも考えたのですが、アクリル絵の具を混ぜるとクレーの水分が飛んで著しく硬化するという副作用がありました。さらに水を足して柔らかさを戻すこともできますが、そのまま放置すると、1日~数日でまたカチカチになります。また、三石クレーのクリームのような白色もそれはそれで良い感じだったので、クレー風呂は色付けなしでスタートしました。

ちなみに、イベントカラー・ネオカラー・クロマクリルペイント・ミルクペイントなど実践でよく使われる絵の具はほとんどアクリル絵の具です。

数日~長期にわたって放置するとかでなく作って短時間で使う場合には、アクリル絵の具で色付けして水を足して柔らかさ調整、でも問題ないと思います。

【1枚目】黒色のアクリル絵の具で色付けして硬くなったクレーに、再び水を足して柔らかくしたもの
【2枚目】その数日後。また水分が飛んでカチカチに。長期維持には向きません

粉末で色付け

絵の具を入れると硬化するのはたぶんアクリル絵の具のアクリル樹脂成分のせいだろう、粉末の顔料(ピグメント)なら大丈夫だろうと推測し、クレー風呂の後半、竹炭パウダー(黒色)を混ぜ込んでグレーにしてみました。後ほど出てくるYouTubeライブ配信動画では、バスタブのクレーに対し、1・2個目は竹炭パウダー60グラム、3個目は300グラムを混ぜ込んでいます。

【1枚目】クレー10kg+竹炭パウダー60グラム
【2枚目】混ぜた合わせたところ。

白とグレー、どちらの色を好まれる方が多いでしょうか。Twitterでアンケートをとってみると、ほぼ同数程度でしたが…。

【1枚目】「マッドバスその7 初クレー編」より、白いクレー。
【2枚目】「マッドバスその8 グレークレー編」より、グレーのクレー。

そうだ配信をしよう YouTubeライブ編

高画質配信のために…

ツイキャス(リポート前編参照)で気になったのが画質でしたが、YouTubeライブであればわりと高画質で配信できるらしいということで、それを試してみることに。そもそもWebカメラではカメラ性能自体に限界があるため、高画質配信の場合に一般的な、カメラのHDMIスルー出力をパソコンに取り込んで、それをリアルタイムエンコードして配信する形式を採用しました。まずHDMIの取り込みに必要なキャプチャユニットを購入します。

【1枚目】HDMIキャプチャユニット。手の平より少し小さいサイズです
【2枚目】ノートPCの手前側が洗面台、そのさらに手前がすぐバスルームですので、スペースは狭いです

部屋に持ち込んでいるのは6年ほど前の世代のノートパソコンの再生品で、CPUパワーは限界があります。テストしてみたところ、720Pの配信は可能そうでしたが、1080Pだとリアルタイムエンコードが追いつきませんでした。おそらく最近の高性能ノートパソコンであれば、1080Pでも大丈夫なのではないかと思います。

配信(エンコード)のときにノートPCがかなり熱を持つため、上記画像のように底面の下に隙間を作ってみましたが、効果の程は不明です。

配信アーカイブ

YouTubeライブでは、クレー風呂を3回、ライブ配信しました。それらの配信動画は、配信時と同じURLからアーカイブとしてご覧いただけます(その他、後述の「WAM!5時間TV」も実験的にYouTubeライブで同時配信しましたが、こちらはアーカイブ配信はありません)。

2番目の配信は途中でコマ落ちが発生してしまいました。現場では人手の制約から配信状況のモニタリングができておらず、エンコードが追いつかなかったのか、ネット回線のせいなのか、原因は特定できていません。

もう残り期間が少ない!

CMC風呂・クレー風呂に思いのほか体験希望者様が多く来ていただいて、期間の大半、土日はそのために日程を空けていたようなところがあり、気づくともう10月も半ばに差し掛かっていました。当初、今回の計画の検討時には期間中にパイ投げ撮影も何回かできれば…などと考えていたのですが、その時点でパイ投げをまだ一度もしていないことに気づきました。

とりあえず日程の合うモデルさんにご協力していただいて撮影したのが、「パイ投げ体験その27 時計編」です。ただ、内容的にはふだんのホテル撮影でもやろうと思えばできることで、途中一瞬クレー風呂を使った以外は、この場所ならではの要素はプラスできなかったかもしれません。急な日程調整のなかお付き合いいただいたモデルさんには感謝の念でいっぱいです。

【画像】「パイ投げ体験その27 時計編」より。クレー風呂も利用しました(5、6枚目)。

載せてない撮影も…

と、ここまで泥風呂やパイ投げについて触れてきましたが、実はメイク系・顔塗り系の撮影もときどきしていました。たまたまそのほとんどが作品用ではなく非公開という条件での撮影でしたので、残念ながらほぼ掲載予定はありません。しかしこれらのメイク撮影のおかげもあって、場所をより有効利用できた感はありました。いずれ、掲載用のメイク撮影もしたいと思います。

【画像】今回の期間の撮影ではないですが、メイク撮影のイメージ画像。

クレー風呂の片付け

期間終盤、次の項目で取り上げる「WAM!5時間TV放送」の日程が迫り、クレー風呂を片付けることにしました。品質としてはまったく傷んでいませんが、10月半ばも過ぎて室温も下がってきましたので、仕方ないところです。

じゅうぶんに水でゆるめればおそらく流しても大丈夫そうでしたが(むしろCMCより水でゆるめるのは容易な感じです)、念のため、硬化させてゴミとして処分することにしました。

「WAM!5時間TV」に素材として使うぶんをバケツ4杯分(約30リットルほど)取り置いて、残りを廃棄へ。硬化させるために、イベントカラー550mlパックを2本、投入しました。他に適当な硬化剤があればそれを使ったのですが、勿体ないイベントカラーの使い方でした。

投入後、少し時間が経つと、スコップですくえるくらいに固まります。ビニール袋に小分けにして詰めて、ゴミ置き場へ持っていきました。

【1枚目】バケツ4杯分を取り置き。
【2枚目】イベントカラー1リットルを入れて硬化させたところ。
【3枚目】ビニール袋に入れたクレー。

【2019年8月12日追記】
その後、撮影でクレー風呂を作成・廃棄された方によると、じゅうぶんに水でゆるめて廃棄で問題なかったそうです。

そうだ「WAM生!」を放送していただこう

せっかくの機会なので…

項目としてはいちばん最後になっていますが、東京のJapan Messy Illustratorのやまとさんには、かくかくしかじかで場所を借りたので期間中に大阪に来る機会があればここで「WAM生!」でもいかがですか、というお話を、わりと早い段階からお伝えしていました。たまたま、10月27日にある別用のイベント参加のためやまとさんが泊まりがけで大阪にいらっしゃるということで、10月28日に放送をすることが決まりました(放送前の告知ページ)。

今回は、いつもの「WAM生!」だけでなく、ラジオ番組の「WAM夜話」も交えて「WAM!5時間TV」として放送することになりました。前々から何度か、冗談半分・真面目半分で、WAMのライブ配信で24時間テレビができたら面白いですね、24時間はさすがに無理でも何時間なら実現できるでしょうね、みたいな話をしたことがあったのですが、せっかくの機会だから長時間の企画をやってみましょうか、ということで、5時間のライブ配信になりました。

あらかじめ作成したVTRを交えての12時間という案もありましたが、VTRで時間を埋めても、どのみち配信状況をモニタリングする(配信が止まっていないか、何かエラーが出ていないかチェックする)人が必要になります。今回、人手はやまとさんと私の2人だけですので、それは体力的に厳しいだろうと断念しました。

日常の中の一瞬

やまとさんには前日に一度部屋に来ていただいて、間取りやネット回線、持参された機材の動作などを一通りチェックしていただき、近くのスーパーへ素材の買い足しにも行きました。同好の方と、商品棚をいろいろ物色しながら、子どもの頃この食材を見てわくわくしていましたよね、みたいな素材トークもまた、楽しいものです。

考えてみると、パイ投げ・絵の具・泥んこなどのまみれ系遊びの素材は、本来の用途を目的外利用しているものがほとんどで、そのためそれらを日常生活の中で目にすることも多々あります。スーパー・ホームンセンター・文房具店などで、ふと商品を眺めていてドキッとしたことがある方も多いのではないでしょうか。

他のジャンルだと、たとえばオーダーメイドのゼンタイのように、その嗜好専用に作られたアイテムが存在している場合がありますが、まみれ系にはそういったアイテムはほぼありません。そのぶん、日常の身近なところに思わぬ妄想のスイッチが潜んでいるかもしれません。

【画像】今回の期間の買い物ではないですが、スーパーやホームセンターで見かける光景。

無事放送

モデルさんは「ペイント体験その27 チョコ泥編」などの作品にも出ていただいたnonさんと、今回のCMC風呂で初めてお目にかかったゆずさんに決まりました。内容については、放送でご覧いただいた通りです(時間帯その他の関係で見られなかった方すみません)。お二人でとても楽しい雰囲気にしていただけたのではないかと思います。

【1枚目】放送中より。
【2枚目】第4部終了後、いちばん散らかった状態。スペースは限られます。
【3枚目】実は打ち上げがメインイベント説

ギャラリー (JMIさんご提供)

やまとさんからご提供いただいた、「WAM!5時間TV放送」の画像です。(ありがとうございます!)

そして期間終了!

「WAM!5時間TV放送」が期間中の最後のイベントとなり、そのあとは部屋撤収に向けた片付けへ。荷物として自宅に送り返すもの、ゴミとして廃棄するものを選り分け、養生をすべて剥がしてバスルームから部屋まで念入りに掃除します。1週間後には完全に退室しました。

振り返るとあっという間に日数が経過してしまった印象です。

【画像】掃除が終わり、退室直前のイメージ図。テレビはほぼ出番がありませんでした。

まとめ

まみれる現場に毎週立ち会い続けた3か月

こうして、「秘密基地もどきで、やりたかったことをいろいろ試してみよう企画」が終了しました。

期間中、平均して毎週1回以上は何らかの撮影または体験の立ち会いがあり、3か月近くにわたって泥んこ・パイ投げ・メイク・絵の具などの現場に居合わせ続けることになりました。数年前、もっともアクティブに撮影していた時期でもさすがにそれほどの頻度ではなかったので、その点ではやってみた意味はあったかもしれません。期間限定で借りたからにはできる限り有効利用しないと、という心理的プレッシャーがあってのことで、もし今回借りていなければ、今シーズンはもっと撮影回数は少なかったと思います。そしてこれは何よりご訪問いただいた皆様のおかげで、改めて心より御礼申し上げます。

一方で、場所の使い道はほぼ泥風呂(CMC風呂とクレー風呂)の体験場という感じで、パイ投げなどは結果的にあまり機会がありませんでした。その辺は、もうちょっと事前に計画を詰めておいたほうがよかったかもしれません。

さらに、冷静に場所代のコストパフォーマンスという視点からすれば、週1回ペースでもなお、従来のようにその都度ラブホを借りるほうがよほど割安です。「秘密基地的なものが欲しい」あるいは「この場所でしかできないことをやりたい」という部分にモチベーションの力点がなければ、費用面では全然お勧めできるものではないと思います。

ただ私自身は、これまでの撮影場所ではできなかったことがいろいろ実現できて、楽しかったのは確かです。結果的にはやってみて良かったと思いました。撮影にあたって「場所」というハードルがないのは、新鮮な経験でした。

また同じことができるかというと、やりたいことは一通りできた感があり、今の時点では再挑戦は微妙です。今度は東京や名古屋で、どなたかやってみていただければと思います!

リポート前編はこちら

リポート前編はこちらからどうぞ。

【参考】データ編

ご訪問いただいた方の総人数:延べ41名様
うち、モデルさんや体験者の方:延べ34名様
持ち込んだ素材や原料の総重量:約140kg
できあがった素材の総容量:約420リットル
動画の合計:約28時間、約1.5TB
写真の合計:約2700枚、約50GB
費用の合計:(これだけは計算しないことにします!)

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