Top > Works > 「ペイント体験その3 順位編」紙上再録 (2012年1月21日掲載)
これまで当サイトの作品の内容紹介は、画像・短いサンプル動画・簡単な説明文という形式で掲載していましたが、ときどきご覧の方から、説明文が短くてわかりにくい・雰囲気などの判断ができないという趣旨のご意見をいただくことがありました。 凝ったシチュエーションもなく、映像自体がメインの作品ということもあり、文章による説明が簡略になりがちな点は申し訳ございません。
今回、試みに、作品の内容の一部を文字に起こしたもの(紙上再録)を掲載してみます。参考になりましたらさいわいです。
文字にして多少なりとも雰囲気をお伝えできるのはモデルさんがよく喋っている場面に限られること、作品やモデルさんによってコメントの分量が違っていること、そしてまた時間的な制約があることから、全作品に対して同様の作業をするのは難しいと思います。 そこで、とりあえず最近掲載の2作品(「ペイント体験その3 順位編」・「泥んこ体験その14 三種編」)の一部を選ばせていただきました。 「泥んこ体験その14 三種編」紙上再録も併せてご参照ください。
このページでは、「ペイント体験その3 順位編」の紙上再録を掲載しています。 挿入画像は「ペイント体験その3 順位編」に掲載したものから抜粋しています。
「C:」(黒字)がカメラマン、「M:」(青字)がモデルさんです。 括弧()内は、言葉を補ったり、前後の状況などを書いています。
(立ちポーズ・水着姿のモデルさんがカメラに向かって視線を送る)
C:スタイルには自信はどうですか?
M:いや全然ないです(笑)。出るとこが出てない、みたいな(笑)。
C:あー、胸が…。
M:胸が出てない。胸がほしいですね(笑)。
(シーン転換、座り姿のモデルさん)
C:今日はよろしくお願いします。
M:はい、お願いしまーす。
C:で、えーと、今日は何の撮影でしたっけ。
M:今日は、絵の具をかぶります(笑)。真っ白になりますよ。
C:わりとポートレートの経験が長いとお聞きしたんですけど…。
M:そうですね。ポートレート率がけっこう多くて、野外で撮ることが多くて、こういった撮影は初めてで緊張してます。
C:内容はこういう感じですよっていうのをご覧になったとき(サンプルを見たとき)に、どういうふうに思われましたか?
M:あ、でも、なんか、皆さんすっごい笑顔でやってたので、あー楽しい撮影なんだなと思って。 わたしは結構、みんなからずれてるねって言われるんで、なんともあんまり、うわっとは思わなかったです。 あ、くろーいって思いました(笑)。真っ黒な人見て。
(場面転換、字幕「今回の撮影内容は、これまでのお仕事と比べてどれくらいたいへんだと予想していますか?」 モデルさんの手には、過去のたいへんだった撮影パターンを列挙した紙。順位の欄は空欄)
M:ペンキまみれを抜いた順位は、いちばんきついのは外のポートレート、冬ですね。で、2番目がコンタクトレンズ(のサンプルの撮影)。あとは全部いっしょくらいなんですけど…。
C:そういう中で、今回のペンキみたいなのはどれくらいのポジションに入ってくると思いますか?
M:ペンキはランキング的にきついランキングの冬のポートレートと接戦じゃないですかね。 なんでこれがいちばんきついなぁ(きつそうだなぁ)と思うかと言うと、もしかぶったときに鼻とかにグフッと入っていろんなものが出たらたいへんじゃないですか(笑)。 ちょっとそれを想像して、泳ぐときちょっと息継ぎ苦手なんで、どこまで息止めてられるかなっていう感じですね。 意外に、顔を洗うときくらいの大丈夫さだったら、「白くなってちょっと自分面白いな」で、ランキング的には全然、初体験でドキドキしてきついというより…楽しいっていう感じですね。
C:じゃあ(その場合は)ランク外になるかもしれない?
M:そうですね、ランク外に来るかもしれない。それはやってみないと分からないですね。
C:そうですね。ちょっと実際にやってもらって、最後実際に(順位を)書き込んでもらいますね。
(場面転換、白ペイントの時間開始)
M:すごいですね、これ、絵の具…。真っ白になりそうですね、美白(笑)。
C:そうですね。
(膝に置いたボウルの中の白ペイントに片手を突っ込み、手で感触を味わう。)
M:うわー、つめたい、意外に。うわー、すごい。
(両手をペイントのボウルに入れる。)
M:うわー、すっごい。こんな感じで、どろどろです。すごい、手を洗ってるみたい。石膏みたいになりますね。
(手のひらで首から白ペイントを塗り始める)
M:違うとこに付きそうな…。(ゆっくり首を塗る)
じゃあ綺麗にこの辺(顔より上)だけ残して…塗っていきまーす。
すごい、いろんなとこに飛び散ってます。
水着と同じ色になってきました。うわー、足にボタボタ落ちてて、足がまだらみたいに…(笑)。
(肩口にも塗り広げる)
M:すごい、匂いが…。なんだろう、わたしの鼻が変なのかな、ヨーグルトみたいな匂いがしてるんですよ(笑)。 不思議な匂い。(手を見せながら)あ、乾いてきました。けっこう乾くの早いですね、絵の具って。
(お腹にも塗り広げる)
M:なんだろう、人の体だから(塗るのが)早いのかな。よいしょよいしょ…。 一気に(お腹のあたりを)塗りました。
(両腕にも塗り広げる)
M:すっごい冷たいですよ、意外に。すっごい…。うわー。よいしょ。
(カメラに向かってここまでの感想)
M:さむい(笑)。ここまでで体温を奪われます。(ペイントに対しては)嫌だーとか痛いとか、そういうのは無いんですけど、さむい(笑)。
(カメラマンに背中を塗られる)
M:たぶん前に塗った白いのが飛び散ってまだらに…。(刷毛が背中にあたり、背中をすくめて)うわー、こしょぐったい。動物がすり寄ってきているみたい(笑)。 かゆいかゆい(笑)。あー面白い。
C:わりとこしょばがりですか?
M:なんか、筆っていうより、動物が戯れてきたみたいな感じです。
(カメラに対して横向きになり、脇腹などを塗られる)
M:めっちゃ鳥肌たってきた(笑)。寒さとくすぐったくて。なんか変な生き物みたいになってます。
(場面転換、モデルさんの顔正面のアップ。字幕「顔を塗るので決め顔をお願いします!」)
C:なんか、得意な向きとか、決め顔とかあったら…。
M:得意な向きはやっぱり、ちょっと斜め向いて、笑顔で、手は添える感じ。
(刷毛が顔に当てられる)
M:ぷふっ。思いっきりきたし…。
(さらに刷毛で顔を塗りたくられ、顔をそむけてしまう)
M:鼻に…鼻に入るこれ…(笑)。
C:決めポーズは…。決めポーズがとんでしまってますけど。
M:これ、人間って、すごいものがくると忘れますね、いろんなことを(笑)。
C:(塗りながら)どうですか、感触は?
M:(塗りたくられながら)感触、けっこう、なんか鼻が全部おかしい。 綺麗に塗れてます?なんか、すごい。
C:どうですか、綺麗に塗れていると思いますか?
M:わからない(笑)。(目を開けてカメラの液晶に映った自分の姿を見る)意外に(目が)開きます(笑)。すごい。
C:どうでした、顔を塗ってみて。
M:顔を塗ってみて、なんか…。でもけっこういい感じじゃないですか。(また刷毛がくる)ああ、冷たい。ぷはっ。また(笑)。
(耳や髪を塗られる)
M:すっごいことになってる(笑)。目を開いて大丈夫…?(開ける間がなくそのまま塗られる)うわー(笑)。
C:(塗りながら)肌の手入れとかはするほうですか?
M:(塗られながら)肌の手入れ…肌の手入れはかなりしてるんで…うわー(笑)。めっちゃ鼻に入ってくる。よだれ出てくる(笑)。 肌の手入れはかなりしますよ。
C:こういうの(顔面ペンキ)はどうですか?
M:(顔を塗られながら)肌にいいんじゃないですか?…いや、肌にわるい、これ(笑)
C:まあおしろいだから、肌にはいいと思いますけどね。
M:ふふふ(笑)。毛穴がふさがっていく感じでーす。 なんか塗られてる感触は気持ちいいんだけど、塗るとき、息苦しい…(笑)。 口の中に変な感じが入ってきた(笑)。
(場面転換、先ほどの状態のまま彫像の時間帯へ)
C:そしたら、銅像になった気分で(お願いします)。
M:彫刻やります。彫刻は動きません(笑)。はい、いきます。
(さらに刷毛で顔を塗られる。じっと動かないモデルさん)
C:微妙に動いてる気が…。
M:ぷはっ(笑)。でもけっこう最初よりはかなりいい感じに動けなくなってきました。慣れですね、これ(笑)。
C:すごいですね、喋りますね。
M:へへへ(笑)
(さらに顔を塗られる)
C:お、すごいですね、全然、完璧になりましたね。感触どうですか?
M:いや、なんかもう、慣れてきて…普通になってき…(笑) でもいちばんきついのは、鼻の中に入ってくることですかね(笑)。フンってやって出したい。
C:出してください。
M:出して、飛んでいきませんか?(片方の鼻の穴を押さえて息を吐く)あ、飛ばない。(もう片方の鼻の穴を押さえて息を吐くと、勢いよく白ペンキが飛ぶ)ふはっ、飛んだ。たぶんこれぜったいおかしい(笑)。
C:でも、バラエティで見たことないですか?
M:あります。やっぱりあれほんとに鼻に入ってるんですね。やってみて、わかりました。鼻にどんどん入ってきます(笑)。で、出さないといけないですね。 じゃあ彫刻。はい、彫刻でーす。(自らポーズを戻し、また彫刻モードになる)
(さらに顔を塗られる)
C:(塗りながら)普通のポートレートと比べて、こういうテーマってどうですか?
M:え…。えへへ(笑)。こういうテーマは初めてで…。面白い、苦しい(笑)。意外に息できなくて苦しいです(笑)。えへへへ(笑)。
C:感触とかは面白いですかね。
M:感触は楽しくて…慣れてくると、鼻に入ってきても、ずっと入ってるものなんだなって感じで(笑)。
(場面転換、顔を塗られての感想タイム)
C:どうでした?
M:今変な感じになってると思うんですけど…(笑)。すっごい…もうこれは…ちょっと甘く見てましたね、ははは(笑)。
C:でも、楽しいでしょ(笑)。
M:楽しい。他じゃなできない。楽し辛い(笑)。楽しいのと、ちょっと鼻に入ってくるつらさ(笑)。 ちょっとこれで(人を)驚かせたい。(目と口を見開く変顔)ほらこうやって…。こういう顔して立ってたら、確実に全員びっくりすると思う。
(表情で遊ぶモデルさん)
M:目を閉じると卵みたいな感じになります。(目と口を閉じる)丸い、逆たまごみたいな(笑)。真っ白でーす。
(座り姿勢、場面転換、立ち姿勢で足から上半身が映る。足は飛び散った絵の具でまだらに白い)
C:でも足もずいぶん…。
M:足もずいぶん…これ、ぱりぱりです、足についたやつ。すごい皮膚がのびるから…うろこみたいになってきてます。
(以下、足を塗るシーン、全身塗りが完成してポーズをとるシーンなどが続きます。再録は中略)
C:どうでしたか、白。
M:白…意外に、なんか…。顔だけ見たらこわいんですけど、全身見て鏡に映ってる自分を見たら、あ、いいんじゃない?と思ってしまいました(笑)。
C:アリかな、と。
M:アリかな、と(笑)。ちょっと格好良かった、いろんな意味で。
(また顔を刷毛で塗られる)
C:わりとよごれ役だと思うんですけど、全然大丈夫な感じなんですかね。すごいですね。
M:はい。全然大丈夫…。
(また顔を塗られる)
C:黒への意気込みをお願いします。
M:黒への意気込みは…。黒も同じ味なのかな?って思います(笑)。がんばりまーす。(白が)口のなか入ってきた(笑)。
(以下、黒のシーンや、最後の順位付けのシーンが続きます。再録は中略)
C:お疲れ様でした。
M:お疲れ様でーす。
C:全体の感想を…。簡単でいいので。
M:感想は…。楽しかったんですけど、つらかったところもありました(笑)。 でも全然、絵の具っていうのはイヤだっていう感じではなかったので。 塗ったときに冷たくて体温奪われる以外はほとんど楽しかったです。
C:そういう温度的なことを別にすれば素材としては全然問題ない…?
M:素材としては問題ないですね。温度が問題です、どれだけ寒がりなんだって感じですけど(笑)。
C:たとえばあれがそこそこいい感じの温度になってて…。
M:ぬるかったら全然…むしろランキング上がってたかも(笑)。
C:どっちのほうが分厚い感じとか、ありました?
M:いろんな意味で、分厚さ的には黒で、粉つけてまた黒い絵の具やって、それで分厚かったっていうのはありますね。 絵の具だけだったら、白のほうがちょっと分厚い感じがしますね。 パリパリ感かな。すぐ乾くからかもしれないですね。黒は…さらさらしてました(笑)。
C:だけどこういうよごれ役って大変というか、女の子的にはNGな人が多いのかなと思ったんですけど。
M:あー。モデルって、けっこういろんなモデルがあって。 服とかでも防水とかの服の(カタログ)写真を撮るときに水かけながら撮るっていう感じのときがあるんで、やっぱりそういう、服着てるだけじゃない部分があるから、たぶん絵の具でも、絵の具もそういう一種だなみたいな考え方をすれば…。
C:モデルをやってることによって、そういう変わったものがたくさんあるって知ってるから、(逆に)全然(できる)っていう…。
M:そうですねー。
C:長時間ほんとありがとうございました。
M:こちらこそー。楽しかったです。(手を振って)バイバーイ。
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