Top > Videos > ショートフィルム「どろどろ」 (2012年8月1日掲載、2012年11月10日更新)
オリジナルショートフィルム(短編動画)の内容紹介です。(動画 約4分)
ある日の午後、女の子が部屋でファッション雑誌を読んでいると、不思議にも、ページの上に泥のようなものが垂れてきて…?
Vimeoに全編(約4分)を掲載していますので、あとは映像をご覧いただければと思います。
以下は撮影時のデジカメ写真です。2枚目は、この撮影のごく少し前、モデルさんの髪が長かった頃のものです。
(掲載後何件かお問い合わせいただきましたが、モデルさんのヘアスタイルの変化は今回の作品内容とは関係ありません。)
オリジナルのショートフィルムを制作しました。モデルさんは18歳の方です。 内容や制作の背景について多少の補足を書いてみます。
一般に、空想や夢の世界という系統の設定は古典的でさんざん使われてきましたし、messy関連の映像でも多々あったと思います。 また、語感からの連想といったモチーフも、さほど目新しいものではないかもしれません。 この「どろどろ」では、それらの要素を使いつつ、映像全体の質感や雰囲気のような部分で、過去の作品とはちょっと違った趣向のものができれば…と思って作ってみました。 「まみれ計画」もショートフィルムとつけていますが、今回の作品は雰囲気先行のイメージビデオやミュージックビデオ的なものに近いかもしれません。
ただ、技術面やその他さまざまな部分で未熟ですし、意図したところが充分に表現できたかどうかは分かりません。 何を表現したいのか分からないとか、ストーリーがおかしいとか、既存の作品群とたいして違っていないとか、あるいは、違ってはいるけど既存のもののほうがいいとか、そういうふうにお感じになる方も勿論おられると思います。
特に、従来のようなスタイルの作品にしたほうが手間はかからないだろうし尺も長くなるのに、なぜわざわざこういう形なのか、というご意見もあるかと思います。
その点については、前々から個人的に機会と条件が整えば一度こういう感じのものを撮ってみたかったという以上に特に理由はなく、お好みに合わなければ申し訳ございません。 敢えてジャンル全体の観点に結びつけるなら、少し違った趣向のものも作って、入口となるようないろいろな色合いの作品を増やしていくことで、ジャンル外の幅広い人が興味を持ちやすくなるかもしれないというメリットも、おそらくあると思います。 たとえば、ふだん私はモデルさんを探すのに苦労していますが、こういう雰囲気であればモデルをやってみたいという人が、もしかしたらいるかもしれません。 それ以外にも、作品や表現の種類に幅があることには数多くのメリットがあると思います。
とは言え、作ろうと思えるのは、どうしても自分の関心(や予算や機材や時間)が及ぶ範囲ということになると思います。 私自身はこういう方向性のものも好きな範疇内にあり、今回試してみましたが、一方で、ご要望をいただいても私のほうでは実現できない内容や要素もたくさんあります。 いつも書いていますが、いちばん理想的なのは、何かを作ったり撮ったりして発信する人がもっと増えることだと思っています。
あれこれ書きましたが、いつもながら、ほんの小品としてご笑覧いただけましたらさいわいです。 ご意見・ご感想もお気軽にお寄せください。
【2012年11月10日追記】この作品のメイキング映像(撮影風景)が、「ペイント体験その6 天性編」Blu-ray版の特典映像として3分ほどの長さで収録されています。 モデルさんの感想がメインの構成で、少しだけ未使用シーンもあります。 時間的に短く、わざわざそれ目的でご覧いただくほどのものではありません。