Top > Specials > 「個人撮影についてのアンケート」結果報告
2005年9月〜10月、「個人撮影についてのアンケート」というものを実施したことがありました。 結果報告や関連ページは実施後1年くらい経ってから需要が終わったと判断して掲載を終了していましたが、Contribution の掲載開始後、久々に同アンケートについて言及されたメールをいただく機会がありました。 また、実施当時まだサイトをご覧になっていなかったという方から、どのような内容だったのかお尋ねいただくこともありました。
当時作成した結果報告を改めて確認したところ、個々のご回答者様を一切特定できない形で書かれていて、また実施時に掲載期限を決めていたわけではなく、再掲載しても問題ない内容・形式でした。
古いコンテンツでもご参考になるようであればと思い、この度このように掲載させていただきます。 ご覧のとおり、画像・動画を伴わない文章だけの企画のため、その点では再掲載を希望された方のご期待に添えるものではないかもしれません。
なお、実施時点で掲載期限を決めていて、画像・動画を伴っていたり、参加・回答された方の記述内容がハンドルネームとともにそのまま掲載されていたタイプの企画については、掲載期間が終了したあとの再掲載は(参加・投稿されたご本人様の許可がない限り)できませんので、何卒ご了承ください。
再掲載にあたり、気づいた範囲で一部の文章表現を若干訂正したり、レイアウトを変更しています。 それ以外の基本的な内容は、2005年10月の作成当時のままです。
今見ると、アンケート結果をその後にあまり活かせていなくて申し訳ない気が致しますが、当時一度ご覧になった方も、初めての方も、もし興味がありましたらご覧いただければと思います。
以下が再掲載部分です。最後の一言メッセージフォームは、今回追加しました。
当サイトで2005年9月15日から10月10日まで行った、「個人撮影についてのアンケート」の結果をご報告します。
どれくらいの反応があるのか不安でしたが、1ヶ月足らずのあいだに22通の回答が届きました。 ご回答いただいた方に、心よりお礼を申し上げます。
結果報告の解説文については、集計後に取り急ぎ書いたものなので、不備や記述の足りないところがあるかもしれません。そういった部分については、今後、訂正・加筆するつもりです。(2005/10/15)
参考リンク:実施期間中の設問掲載ページ
回答総数:23件 (有効回答22件、無効回答1件)
回答総数は23件、うち有効回答は22件でした。1件のみ、まったく記入がない回答がありましたが、誤送信と見なして無効回答としています。 趣旨からずれているという理由での無効回答は、まったくありませんでした。ご記入をいただいた方の回答は、すべて集計の対象になっています。
アンケートの回答を見送った方や、このサイトをご存じない方もたくさんおられるでしょうから、実際に個人で撮影されている方の数は、今回の回答件数よりもずっと多いと思います。 また、このサイトでは、今のところオリジナル作品ついては泥んこの画像のみを展示していますので、それ以外の素材が好きな方はあまりご覧になっていない可能性もあります。 そういった点も踏まえた上で、結果をご覧いただければと思います。
ご参考まで、実施期間中(9月15日〜10月10日)のアンケートページのページビューは1808、比較対象として同期間の"Pictures"のページビューは6250でした。
Q1.選択肢 | 回答数 |
---|---|
1.泥んこイベント・お祭りなど一般公開されているイベントの撮影 | 12 |
2.プロまたは素人の方によるモデル撮影 | 3 |
3.友人・知人・パートナーなど、仲間内や身内での撮影 | 9 |
4.職場・サークル・学校などのイベントの撮影 | 3 |
5.その他 | 2 |
合計 | 29 |
いちばん多かったのは「公開イベントの撮影」の12件でした。 「仲間内や身内での撮影」の9件には、パートナー同士や友人同士などいろいろな形があると思いますが、それについてはQ4で改めて触れています。
それらに比べ、「モデル撮影」・「職場・サークル・学校などのイベントの撮影」は少ない結果となりました。 最大で、これまで3つのジャンルで撮影したという方もおられました。
Q2.選択肢 | 回答数 |
---|---|
1.パイ投げや生クリーム | 6 |
2.粉 | 5 |
3.泥んこ | 14 |
4.ペイント・絵の具 | 5 |
5.白塗り・黒塗りなど顔塗り系 | 5 |
6.金粉・銀粉 | 2 |
7.その他 | 5 |
合計 | 42 |
複数の素材を撮られた方は8人、そのうちいちばん多い方は、5種類の素材で撮影されてました。 ただ、今回の素材の分け方は大ざっぱなので、何種類という言い方も参考程度に捉えていただければと思います。
回答がもっとも多かったのは「泥んこ」で、Q1・Q4の回答と照らし合わせてみると、公開イベントに泥んこものが多いことが大きな理由のようです。 「金粉・銀粉」がやや少なかった以外は、ほぼ回答が散らばった感じです。 他の素材に比べ、ネット上では話題の少ないように思われる「顔塗り系」にも、5件の回答がありました。
「その他」では、黒ごまクリーム、美容用の泥パック、シェービングクリーム、小麦粉溶液、水性マジック、口紅など化粧品(落顔に使う)、果汁ジュースなどの素材がありました。
Q3.選択肢 | 回答数 |
---|---|
1.デジタルビデオやHi8、8mm | 7 |
2.デジタルカメラ | 15 |
3.フィルムカメラ | 6 |
4.携帯(写メやムービー) | 3 |
合計 | 31 |
デジカメとフィルムの合計(21件)が、ビデオ撮影を大幅に上回りました。 両者を比較してみるとデジカメのほうが手軽ですし、ビデオは撮ったあとの編集も面倒なので、好み以外の理由があるかもしれません。 ビデオとデジカメ両方という回答が4件、携帯のみ使用という回答も2件ありました。
ここでは、Q1の撮影ジャンルと照らし合わせながら、回答内容をご紹介します。
Q1の「公開のイベント撮影」にあたるものとしては、次のような回答がありました。
圧倒的に泥んこイベントが多い結果となりました。実際、WAM要素があってしかもカメラマンに広く開かれているイベントとなると、泥んこイベントがいちばんメジャーかもしれません。
次に「仲間内や身内」にあたる撮影内容をだいたい大まかに分類すると、以下のようになります。
きっかけは、罰ゲームとして行ったという方がいちばん多いようです。
飲み会の罰ゲームでやって携帯で撮ったという方から、モデル撮影に近い形で友人とデジカメ撮影したという方まで、パターンはいろいろありました。 顔汚しの有無やコーティングの度合については具体的な記述はありませんでしたが、素材的に、だいたいご想像いただけると思います。
最後に、「モデル撮影」と「職場・サークル・学校などのイベントの撮影」にあたるものとして、以下のようなものがありました。
モデル撮影については、こういうジャンルの撮影に応じてくれるモデルさんを探す難しさや、費用の確保がネックでしょうか。 学祭などでのパイ投げ企画はネット上でもときどき見かけますが、このように実際に撮っている方がおられたようです。
この設問の回答全体で、撮影年が明記されている中でもっとも時期の早いものは、1996年の撮影でした。 この欄は、無記入の方もおられますし、複数回の撮影の内容をすべて書いていただいたわけではないと思います。Q1の「ジャンル」やQ6の「回数」の回答内容とは一致しない部分がありますので、ご了承ください。
Q5.選択肢 | 回答数 |
---|---|
1.被写体(ルックスなど) | 12 |
2.素材 | 8 |
3.シチュエーション | 8 |
4.画質 | 8 |
5.カメラワーク | 4 |
6.その他 | 3 |
合計 | 43 |
「被写体」・「カメラワーク」以外は、ほぼ意見がばらついた結果になりました。
他の設問との目立った関連性を挙げるとすれば、Q1の撮影ジャンルで「一般公開されているイベントの撮影」を選んだ12件の回答のうち、9件がこの設問で「被写体」を選んでいました。 また、Q1で「仲間内や身内」を選んだ9件の回答のうち、4件がこの設問で「シチュエーション」を選んでいました。
「その他」では、ドーランの写真写りの技術的な難しさや、モデルのキャラクタ、撮影の雰囲気などを挙げる回答がありました。 機材的な理由であまりこだわる余裕がなかった、というご意見もありました。
Q6.選択肢 | 回答数 |
---|---|
1. 1回 | 3 |
2. 2〜4回 | 11 |
3. 5〜9回 | 5 |
4. 10回以上 | 3 |
5. 回数は不明 | 0 |
合計 | 22 |
複数回の撮影をされている方のほうが多く(19人)、10回以上撮影という方も3人おられました。 一度機材が手に入れば、繰り返し撮影される方が多いようです。
Q7.選択肢 | 回答数 |
---|---|
1.具体的な撮影の予定がある。 | 5 |
2.撮影したいが、具体的な予定はない。 | 16 |
3.以前は撮影活動をしていたが、現在はもうしていない。 | 1 |
4.その他 | 0 |
合計 | 22 |
これを見る限り、チャンスさえあればまた撮影したいと思っている方が多いようです。 また、「具体的な撮影の予定がある」の5件という数も、回答総数を考慮すると、意外に割合が高いように感じられました。 今後も、個人撮影の作品は少しずつ蓄積されていくかもしれません。
Q8.選択肢 | 回答数 |
---|---|
1.自分でサイトを開設して公開することを検討中 | 2 |
2.投稿を受け付けているページがあれば、作品の一部の投稿を検討してもよい | 6 |
3.画像掲示板などに1,2枚程度の投稿を検討してもよい | 7 |
4.どのような形でもネットでの公開は考えていない | 10 |
5.その他 | 3 |
合計 | 28 |
公開については、およそ半分にあたる10人の方が、公開不可と答えられました。その理由については、Q9で見ていきます。 それ以外の11人の方は、選択肢1〜3のいずれか1つ以上にチェックを入れて、何らかの形で公開を検討してもよいと答えられました。 また、保存メディアが行方不明なため「その他」のみにチェックを入れて、公開の可否について回答を保留されている方が1人おられます。
公開の方法としては、画像掲示板とサイトへの投稿がほぼ同じくらいでした。 自作サイトでの公開の検討は、「その他」での自由記述の回答も含め、4件ありました(すでにサイト運営中の方を含む)。
撮影者の都合によって公開できる分量・範囲はさまざまでしょうし、状況に応じていろいろな公開の形がありうると思います。
他の設問との関連性では、Q1で「公開のイベント」を選択した12件の回答のうち、8件が何らかの形で公開を検討可でした。 同じくQ1で「仲間内や身内」を選択した9件の回答のうち、6件が公開不可でした。
公開しない(できない)理由としては、以下のようなものが挙げられました。
ご覧のとおり、1〜3のようなプライベートや心情的な理由を挙げる方が複数おられました。
4〜5については、機材などハード面が理由で作品が埋もれてしまうのは少々惜しい気もしますので、もしそれらが解決された場合はどうだったかということも、お聞きしてみたかったと思います。
6〜7のご意見を見ると、投稿者向けのスペースを作る場合は、感想やリアクションが投稿者にフィードバックされる仕組みが必要かもしれません。
Q10.選択肢 | 回答数 |
---|---|
1.条件次第では交換を検討してもよい | 10 |
2.交換は考えていない | 8 |
3.その他 | 4 |
合計 | 22 |
交換の可否については、このようになりました。 「その他」にて、「嗜好が合うか不安」・「内容に自信がない」等の理由で回答を保留されている方も4人おられました。
Q8とQ10の関係を見ると、Q8で「どのような形でもネットでの公開は考えていない」と回答した10人のうち、「交換は考えていない」を選択したのは6人でした。 公開はダメだけど交換はOKという方は3人、逆に、公開はOKだけど交換はダメという方も2人おられました。(参考図)
(参考図) | Q8で「公開可」 | Q8で「公開不可」 | Q8で「その他」 |
---|---|---|---|
Q10で「交換可」 | 6 | 3 | 1 |
Q10で「交換不可」 | 2 | 6 | 0 |
Q10で「その他」 | 2 | 1 | 1 |
(この表では、Q8で選択肢1〜3のいずれかにチェックのあった回答を、「公開可」としています。また、Q8で選択肢1〜3と「その他」の両方にチェックのあった回答は、ここでは「公開可」のほうに含めました。)
傾向的に、「公開可」で「交換も可」、「公開不可」で「交換も不可」という意向の方が多いようです。
ここでは、主な回答を列挙させていただきます。
この項目は、詳しく書かれた方から、簡潔に書かれた方まで、書き方がとてもさまざまでした。 項目間で意味合いが重なっているものもありますが、こちらで上記のように整理してみました。
相手の撮影内容に興味があることは、交換をする際の大前提ですので、ここであえて書いていない方も多いのではないでしょうか。 自分が気にしていない点でも相手の方が気にしている場合があるでしょうから、交換の際は、状況に応じてお互いがよく相談する必要があると思います。
交換を考えていない理由としては以下のようなものがありました。
ここも、Q9と同様にプライベートの問題を挙げる方が多い結果となりました。 ネットを介しての交換では相手の顔が見えないので、Q10で交換可と答えている人でも、交渉や成果に不安を感じる方は多いことでしょう。 その点でも、事前の話し合いは十分にしたほうがよいと思います。
この設問の回答については、差し支えのない範囲でご紹介させていただきます。
撮影にまつわるエピソードとしては、
といったお話がありました。
他には、交換にあたって自分の撮影スキルや趣味が合うかどうかが不安という方や、一般公開のイベントではないがオープンスペースで行われている行事などを撮影する場合の、事前の了承の必要性を指摘する方もおられました。
また、作品の交換だけではなく、モデル探しネットワークの共有もできれば…という、公開や交換からさらに踏み込んだご意見もありました。
予想以上に多彩な内容の回答が集まり、とても興味深く拝見しました。
撮影の形や、公開などについての撮影者の方々のお考えを聞きたいと思い、今回のアンケートを実施して、このような形でまとめてみました。 数字や短い説明文ではイメージが湧きにくいかもしれませんが、少しでもご覧の方の参考になればさいわいです。
個人撮影作品にどれくらい需要があるのかにもよりますが、もし投稿用のページを作るとすれば、今回の結果も参考にして検討したいと思います。 たとえば、投稿後にご覧の方からの反応が返ってきやすい仕組みを考慮する必要があるかもしれません。
また、サイトオーナーと閲覧者のあいだでは交換についてコミュニケーションをとりやすいですが、サイトを持っていない人同士の作品交換は、機会や場所が少ないのが実情だと思われます。 仮に、交換の仲介用のスペースを検討するならば、運営方法や管理者の負担の程度など、これまたいろいろ難しい要素があると思います。
いずれにせよ、まだ集計をしたばかりで具体的なアイデアはありませんが、結果を今後に活かしていきたいと思います。
アンケート結果をご覧になって、ご意見・ご感想その他コメントなどありましたらお聞かせください。
以上、簡単ですが、今回のまとめとさせていただきます。
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